何とも不思議な小説だ。物語が始まる前に、英語のラッシュの綴りと意味が書いてある。lasu,lush,rash,rush。ラッシュにはコレだけの言葉があり、そして意味がある。この小説はすべてが当てはまる。そして、エッシャーの騙し絵。
新進の女性画家、空き巣専門の泥棒、新興宗教の教祖にひかれる画家志望、それぞれの配偶者を殺す計画を立てる女性精神科医とサッカー選手、どうしても採用されない失業者、この人達の物語。この人達が、仙台の駅前を中心にして関わったり、すれ違ったり。
初めの頃は、普通に読み進めていたが、途中から時間軸がずれて来る。時間はページ通りには流れていない。前に見た映画「21グラム」みたいだ。最後まで読まないと全体がわからない。エッシャーの騙し絵のように、階段を昇っているのに、また元の場所に戻ってくるような。最初の方が終わりの方であったり、終わりが真ん中であったり、いますれ違ったのに、彼には過去であったり。私も、時々、前の方に戻って「ここは何処だろうと」探したり、「どうして、ここにコレが」と思いながら読んだ。
死体をバラバラに切るシーンがあるが、何となく可笑しかった。それに、何と言っても最近の現実の殺人事件の方が、小説よりも悲惨であり理解できない。そういう事は小説の中だけにしてほしい。
また、この人の本を読んでみようかな。
新進の女性画家、空き巣専門の泥棒、新興宗教の教祖にひかれる画家志望、それぞれの配偶者を殺す計画を立てる女性精神科医とサッカー選手、どうしても採用されない失業者、この人達の物語。この人達が、仙台の駅前を中心にして関わったり、すれ違ったり。
初めの頃は、普通に読み進めていたが、途中から時間軸がずれて来る。時間はページ通りには流れていない。前に見た映画「21グラム」みたいだ。最後まで読まないと全体がわからない。エッシャーの騙し絵のように、階段を昇っているのに、また元の場所に戻ってくるような。最初の方が終わりの方であったり、終わりが真ん中であったり、いますれ違ったのに、彼には過去であったり。私も、時々、前の方に戻って「ここは何処だろうと」探したり、「どうして、ここにコレが」と思いながら読んだ。
死体をバラバラに切るシーンがあるが、何となく可笑しかった。それに、何と言っても最近の現実の殺人事件の方が、小説よりも悲惨であり理解できない。そういう事は小説の中だけにしてほしい。
また、この人の本を読んでみようかな。