薄曇りの日曜日、三沢川の桜を娘と見に行って来た。
あの日、丁度今頃、夫は入院した。あの時は、まだまだ桜の蕾は固かった。
まさか、三沢川の桜を見る事が叶わないなんて、思ってもみなかった。
引っ越しして来た時には、まだ、細い木もあった桜木は、今、素晴らしい桜並木になった。
現役の時には、お休みの日に桜を見ながらそぞろ歩いた。まだ、ちょっと早い時もあったり、散り始めの桜ふ吹雪だったり。
病院の窓からは、桜は見えなかった。
夫はカメラの中の三沢川の桜を見ながら、「見に行きたいな…。」と。
「今年はダメだけど、来年は見に行けるから」と、涙をこらえて微笑む。夫には知らせていなかったが、いつ永遠の旅立ちの日が来てもおかしくない状態だった。
東北地震の人達と一緒で、今年は三回忌。
満開の桜は物悲しい。そよ風でも、ピンクに風景を染める桜吹雪はもっと悲しい。






あの日、丁度今頃、夫は入院した。あの時は、まだまだ桜の蕾は固かった。
まさか、三沢川の桜を見る事が叶わないなんて、思ってもみなかった。
引っ越しして来た時には、まだ、細い木もあった桜木は、今、素晴らしい桜並木になった。
現役の時には、お休みの日に桜を見ながらそぞろ歩いた。まだ、ちょっと早い時もあったり、散り始めの桜ふ吹雪だったり。
病院の窓からは、桜は見えなかった。
夫はカメラの中の三沢川の桜を見ながら、「見に行きたいな…。」と。
「今年はダメだけど、来年は見に行けるから」と、涙をこらえて微笑む。夫には知らせていなかったが、いつ永遠の旅立ちの日が来てもおかしくない状態だった。
東北地震の人達と一緒で、今年は三回忌。
満開の桜は物悲しい。そよ風でも、ピンクに風景を染める桜吹雪はもっと悲しい。





