都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

目白文化村の窪地

2006-01-11 | 新宿区  

 blog巡りをしていて、Kai-Wai 散策というブログを発見。アースダイビングなる街歩きというか地形歩きが存在していることを知りました。更に「東京の凸凹地図」という書籍が出たことを知り、早速購入。カラーで微少な地形がよく判る地図が載せられていて、まことに美麗。大変興味深い。それぞれの場所の実際の様子を思い浮かべて頷くことしきり。しかし研究室で東京都心の地図をスキャンして、ドローソフトで一生懸命等高線をトレースして、ようやく色分け地形図(でも道路は未記入)を作った頃からは隔世の感あり。数年の内にこんなことがどんどんできるような時代が来るとは・・・。

 更に石川初さんという方のブログへ飛ぶと、スリバチ学会なる集まりがあり、窪地探索を実行しているとのこと。地形巡り・階段巡りをしている私は興味津々。

 さて今日は目白文化村で遭遇した小さな窪地地形。所在地は新宿区中落合3-17と18の間。昨日も記した目白文化村HPによると、昔は弁天池という小さな池があった所だそうです。目白文化村開発当初はまだ池が残されていたそうですが、後に埋め立てられ、道路が通ったんだとか。

 上の写真は窪地の南端あたりからのもの。手前に下り階段。奥は上り階段。階段を下りたところには交差点があり、交差点の右は上り階段で、左はしばらく平坦ですが数十m先で上りの坂道になっています。写真にうまく写せないのがもどかしいのですが、この階段を下りたところは確実に小さな窪地(高低差3m程度)です。池を埋めたんだから窪地なのは当然かも・・・。

 こちらの写真は、上で述べた「交差点の右側の階段」の上から撮影したもの。

 判りにくいですが、奥の方で緩やかに道が上っています。池は道路が平坦になってるあたりにあったようです。集中豪雨とかがあったら大変なんじゃないかなーと、ちょっと心配になる景色。

 しかし窪地の底に佇むと、独特の異様な感覚に支配されます。逃げ道がないかのような閉塞感とか、見下ろされている感とか、実はあまり心地良いものではない気がします。一方で、かなり特殊な地形なので、珍奇なものを発見した、もしくは特殊な環境に遭遇したという、妙な高揚感があることも事実です。何の予備知識もなしにフラフラ歩いて、こういう所に辿り着くと、衝撃は更に強く、おいおい来ちゃったよー的な、秘やかなヨロコビ感に包まれ、思わず独り言を言ってしまいそうになる自分に気づいて、ちょっと気恥ずかしくなったりします。更に、近所の人以外は知ってる人少ないんだろうなー的な、下らぬ優越感に浸ってしまい、これだから街歩きはやめられないなどと、にやけるのでした。

#階段・坂 新宿区 
コメント (3)
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