週末に雪が降ったので中断していたが、再び戻って大隈講堂のつづき
講堂内部には大講堂(1F・2F)と小講堂(B1F)があるが、これらは講演会などに参加すれば入ることが可能である。ただ、大学のシンボルでもある時計塔などには、簡単に上れるわけではない。今回は特別に大学に申請手続きをして、時計塔内部や回廊、貴賓室も併せて見学させて頂いた。
大隈講堂の時計室などは、早稲田大学のキャンパスツアーに参加すると見学ができるので、興味がおありの方は是非お試しを。
写真は、講堂北側(玄関から入って左側)で大隈庭園に面したバルコニー。建物の1Fなのだが庭園より少し高くなっていて、開放的に庭園を見渡すことができる。正円アーチが連続するあたり、ちょっと中世の修道院のような趣き。また、右手の壁のくぼみには大隈重信候の立像が置かれている。
バルコニーの突き当たりにある貴賓室。同じような内装・広さで、手前、奥と二部屋が並ぶ。ここから舞台袖につながっており、講演者の控え室として使える部屋。派手な造りではないが、えんじ色の絨毯が敷かれている。
大講堂。3F最後部から。全体に卵形をした内部空間で、舞台に掛かるプロセニアムアーチも楕円形の弧を描く。2階席左右の放物線状の切り込み部分はスポットライト投光器を操作するスペースになっており、舞台裏からアクセスできるようになっている。
放物線を多用した流れるような内部空間デザインゆえに、表現派的だと言われるそうだ。時計塔の頂部はゴシックスタイルだし、玄関のアーチはチューダーアーチなのだが、内部はまた別のスタイルになっている。
大講堂の天井。中央部に楕円形の天窓があり、間接的に外光が差し込むような設計になっている。卵形をしたホールなので、天窓を取り囲むように埋められた沢山のスポットライトが、夜空にきらめく星のようである。
2階への階段脇にある丸窓。教会のステンドグラスなどと異なり、絵柄がデザインされているわけではなく、シンプルに黄色一色なのだが、日光が差し込むと辺り一面が黄色の世界になり、非常に印象的になる。
早稲田大学大隈講堂 その1
早稲田大学大隈講堂 その3
早稲田大学大隈講堂 その4
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