東京新旧写真比較(1981/2007) No.5
ここは今回の新旧比較では一番苦労した。

Photo 1981(ノーマル時)、Photo 2007.2.24(マウスオン)
皀角坂(さいかち坂)は、御茶ノ水駅前から中央線沿いに西へ行った先にあり、東京デザイナー学院前から水道橋駅方面に下る坂。昔、皀角の木が多くあったため、皀角坂という名になったのだそうだが、この坂の景色も四半世紀でかなり変わっていた。
左手の建物が現在もあるので、撮影位置の特定は簡単かと思ったのだが、それ以外に基準になるものがあまりなく、微妙な位置取りにはかなり苦労させられた。結局、基準に使ったのは以下の2点。
1.左端の東京デザイナー学院の窓の見え方
2.後楽園黄色いビルの塔屋と左端建物の窓の位置関係
最終的にはこの2項目を使ったのだが、そうすればよいと分かるまでに時間が掛かり、二回目までは、撮影ポイントがうまく見つからず、結局、現場に三度通うことになってしまった。
それもこれも、道路・歩道の状態がかなり変わったためである。特に、左側の歩道が拡幅されて、街路樹が植えられたのが、視覚的に大きな変化をもたらし、撮影時に完全に騙されてしまった。あそこまで歩道が大きく変化しているとは思いもよらなかった。
道の右側も、81年にはバイクがたくさん停められていて、学生がたむろっていたが、今は歩道が作られている。センターラインの引かれ方も変わり、坂の筋が変わってしまったようにも見える。また、右端の樹木は、かなり大きくなったものの現存していた。
遠景を見ると、右手の樹木の陰には東京ドームホテルがそびえている。また中央にも3棟の高層ビルが後から建った。その周辺、水道橋駅付近の建物群も中高層化が著しい。周囲に大きな建物が建ったため、後楽園黄色いビルの塔(オレンジ色から、緑系の色に塗り替えられた。)は、やや小さくなったようにも見える。
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