岩淵水門
赤羽駅から歩いて岩淵へ。岩淵リバーステーションという船着き場から、国土交通省荒川下流河川事務所の巡視船「あらかわ」に乗り、荒川を見学しながら下る。
旧岩淵水門
建設年:着工1916(大正5)、完成1924(大正13)
備考 :1995(平成7)産業考古学会推薦産業遺産
2006(平成18)東京都選定歴史的建造物
Photo 2007.6.25
岩淵の水門(旧岩淵水門・赤水門)は鮮やかな朱色に塗られた水門。老朽化したため、少し下流側に新しい水門が造られ、現在は使われていないが、近代土木遺産として重要な施設だ。クラシックで重厚感があって、存在感がある。新しい水門は明るい水色に塗装され、機能的にも優れているのだが、どうもこちらの古い方が美しく魅力的なお姿。なんでだろうな~。
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岩淵水門(Wikipedia)
kaoru photo...2 > 赤羽・赤水門
さて、東京を洪水から守るために開削された荒川。私の母などはいまだに荒川放水路と呼んだりする。1911(明治44)に着手して、1930(昭和5)に完成したそうなので、母が子供の頃は、放水路としてできた川という印象が今よりずっと強かったのだろう。また昔の地図をみると、荒川ではなく確かに荒川放水路と書かれている。いつの頃から「放水路」が取れてしまったのか知らないが、単なる荒川になったお陰で、これが人工河川だと知る人は少なくなってきている。知らなければ、幅が500mもある川が人工のものだとは思いもよらないだろう。
添乗員の方が詳しく説明をしてくれるので、いちいち頷きつつキョロキョロ。荒川下りというと舟遊びみたいに聞こえるが、どちらかというと大人の社会科見学モード。解説は、荒川建設の顛末から、荒川が果たす役割、近年の環境保全や、さらなる防災強化などなど、実に多岐にわたった。ぼんやり船に乗ってお話を聞いているだけで、いっぱしの荒川通になれるというわけ。でもって船はいつのまにか下流へ。航行中の撮影は難しかったので途中の写真はほとんどなし。
巡視船「あらかわ」乗船について等は、下記HPを御覧下さい。観光船ではないので、定期運行はしていないようですが、団体での見学や視察等での利用が可能です。また、時々体験乗船イベントなどもあるようです。
荒川流域のポータルサイトARA
荒川知水資料館
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