都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

地下鉄車内の取っ手のモンダイ

2007-07-24 | Photolog

 細かいことなんですが・・・。

Photo 2007.6.18 (Cllick:300*400(2枚とも))

 私は東京メトロ東西線を以前からよく利用している。東西線には東葉高速鉄道やJR総武線乗り入れの車輌も走っているので、いろんな車体に乗ることになるのだが、数年前から現れ始めた、新型車両がどうも気になる。

 Wikipediaで調べたら、昔の車体から現在の車体まで、細かくたくさん記述されていてクラクラしてしまったが、どうも営団05系電車というもので、その中でも13次車と呼ばれる最新型のモデルらしい(東葉高速鉄道の新しい車輌も同じようだ)。

 それでもって、気になっているのは、外観のデザインとか性能とかいう、鉄オタ系もしくは業界系のお話ではなくて、もっとチマチマしたドア際の取っ手のモンダイ。

 写真を見て頂くと、だいたい判っていただけるかと思うが、東西線の新しい車輌は、ドア際の取っ手が上から下まである一体的な形になっている。取っ手は棒ではなくて、カーブした板状のもの。座席側から指を突っ込んで握るようになっている。もちろん単なる板ではなくて、少々厚みがあり、エッジ部分が丸くなっているので、掴んだ手にはそこそこフィットする。

 だが最近、ある新聞の投書欄に、この地下鉄の取っ手についての意見が載っていた。

 身障者の方からの投書なのだが、ドアの脇に付いている取っ手の形が、新しいものになったら、著しく乗り降りに不自由を来すようになったという。私はその方を知るわけではないので、実際にどのように使いづらいのかは見ていない。だが、読んだときに、なんとなくさもありなんと納得した。実は、この取っ手、健常者にとっても、使い勝手が悪い。

 投書では、乗車するときに掴みにくいと書かれていた。健常者は乗車時にドア際の取っ手を掴むことはあまりないが、人によってはそれを掴んで乗る必要があるケースもあるだろう。そのとき、写真の取っ手は順手では掴めない。逆手にしないと外から乗り込むときに掴めないのだ。細かい話だが、こういう部分でも身障者は大きな不自由を感じる。

 さて、健常者の場合。走行中にドアの右側で外を向いて立って、取っ手を持とうとすると、右手の順手でなければ掴めない。荷物を持った手が疲れたので、持ち手を替えて左手で持とうとすると、逆手でなければ掴めない。反対にドアの左側に立った場合は、左手の順手でなければ掴めない。荷物や傘を持ってるので右手で掴みたいと思ったら、逆手にしないとダメ。もしくは車内方向を向いて、後ろ手に取っ手を掴むしかない。そんな変な持ち方をしたいやついるかよっ。

 取っ手が棒状でないので、掴む方向が限定されてしまっているのだ。持ち方を強制する取っ手、やなやつだ。このデザインをした人は、地下鉄の正しい乗り方を強制したいのだろうか? ドアのそばに立ったら、ドアの右側なら右手で、左側なら左手で取っ手を持ちなさいって。それはかなり余計なお世話だし、だいたい、朝夕の混み合う時間帯の実情を全然考慮していない。混んでる車内で不自然な立ち方をしながらも、なんとか取っ手を持ちたいと思ったときに、掴むことができない取っ手ってナニ? そんな取っ手は要らない。

 確かにデザインした感があって、ちょっと格好良く見える。車体製作上も手間が少し省けるらしい。でも使いにくい形を仕上げるのは「デザイン」じゃない。独りよがりの形を押しつけられてはたまらない。もっと自然に取っ手を掴ませてくれ!。だいたい、取っ手のつかみ方をあれこれ考えなければならなくなること自体、ヘンだ。

#鉄道 
コメント (9)
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