「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         手作り料理の見なおしと勧め

2008-02-04 07:05:15 | Weblog
きのうの首都圏は二年来の大雪(といっても数cmだが)の節分となった。年寄り
には外出は危険なので 老妻はもっぱら冷蔵庫の整理につとめ、話題の恵方巻
に挑戦した。わり方見事に出来たので、娘夫婦に取りにくるよう電話したところ、
”わが家も恵方巻だ”という返事。示し合わせたように同じ手作り恵方巻の夕食だ。

恵方巻が節分の縁起料理として全国に定着したのはここ数年だ。もともとは大阪
船場で商売繁盛、無病息災として太巻きの海苔巻をつくり、恵方に向かって”まる
かぶり”したのが始まり。これを1989年、あるスーパー・チェーン”が目をつけ全国
展開した。この作戦が成功して今ではデパチカでさえ売っている。

戦前の日本では家庭の手作り料理がさかんで、冠婚葬祭には五目寿司や赤飯、お
はぎを作り、重箱に詰めて隣近所に配ったものだ。子供のおやつも母親が寒天を乾
物屋から買ってきて水羊羹や時には季節の果物を入れて蜜豆を作ってくれた。

今は便利で豊かな時代だ。お湯を注げば簡単に食べられるインスタント食品から問
題の冷凍食品まで。コンビニに行けばおにぎりまで売っている。お正月にはおせち
料理まで手に入る時代だ。しかし、だがねである。他人まかせの料理には、殺虫剤
さえ混入される危険がある。

小ブログにコメントを頂いたsakuraさん宅では、敬遠されがちな餃子を逆に手作りして
お子さんに出して喜ばれたとあった。期せずしてわが家と娘宅で恵方巻を作ったのも
まったく偶然ではない。