「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      「アルコール探知器」の売れ行き

2008-02-23 06:08:38 | Weblog
世の中には変なものが売れるものだ。茨城放送(IBC)のラジオによると、茨城
県庁の売店の12,1月の売れ筋上位に「アルコール探知器」が入っているとの
こと。小ブログのコメンテーター、kasaruさんのブログにあった情報だが、運転
免許を持たない僕の目には、kasaruさん同様、不可解な現象に映った。

「アルコール探知器」は半導体ガスセンサーによって呼気中のアルコール濃度
が簡単に探知できる装置で、茨城県だけでなく最近全国的に売れている商品
で、値段も2千円台からあり、ドライバーに人気が出ているそうだ。一昨年夏の
福岡県での幼い子供三人を巻き込んだ悲惨な酒酔い運転事故以来、道交法の
罰則がきびしくなった。「探知器」の売行きは、どうもその法改正とも関係がある
らしい。

"飲んだら乗るな、乗ったら飲むな”-は、これだけ酒酔い運転事故が多発して
おり、ドライバーの常識だと思っていたが、どうもそうも行かないらしい、まだ日本
は"酒社会”であり、公的交通機関の少ない地方では車に依存する機会が多い
のであろう。つきあいから、ちょっとの酒になり、この程度の酒ならーとハンドル
を握る。しかし「探知器」があって、酒帯び運転の数値がでれば、まず運転はすま
い。その意味ではチェッカー役は果たしてはいる。

しかし、道交法には「何人も酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と記して
ある。「探知器」に頼るということは、本人が飲酒してアルコールが残っているか
どうかを確かめるためだ。やはり"飲んだら乗るな乗ったら飲むな”のほうが好い
のではなかろうかー。