「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          膀胱ガンの三回目の手術

2010-07-07 13:11:05 | Weblog
お陰さまで、今日(7日)無事予定より一日早く退院できました。正式病名は
「膀胱悪性腫瘍」、要するに膀胱ガンである。2000年11月、今年1月についで
三回目の摘出手術である。医学の格段の進歩で、今や"ガン”は昔のように
死に至る病ではなくなったが、やはり患者にとっては心理的に重圧なことには
変わりがない。

手術は内視鏡によリ、患部を切除するもので、脊髄麻酔で下半身を麻酔させた
あと約2時間かかって行われた。手術としては、たいしたものではないが、やは
り病室からストレッチャーに乗せられて手術台に向かう時の不安な気持ちは経験
者でないとわからない。

前回1月の時は、麻酔がさめた後、出血が止まらず"七転八倒の苦しみをしたが、
今回は幸いそれほどの苦しみはなかったが、深夜まで酸素マスクをつけ尿道管
をつけたまま、寝返りもできないことには変わりがなかった。

手術後2日間は尿道管をつけたまま、まるで猿回しの猿みたいな生活である。そ
れに点滴の管を昼間はずっとつけたままである。テレビはまわりの患者に迷惑に
なるのでイヤホーンをつけたまま聞く。すべて何かに縛られていて不自由である。

病院内は冷房がきていて快適である。食事も下手なレストランより美味いし健康食
であるが、やはり自分の家の方がよい。ガンの患部は完全に摘出されたが、これで
完癒したという保証はない。いつまた再発するとも限らない。自分の力でこれを抑え
ることが出来ないだけに厄介である。