「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    老人は”ニセフェスト”の民主党には投票しない

2010-07-10 06:50:58 | Weblog
明日の参院選を前に、また例によって大新聞が若者中心の希望的無責任な当落予想
を載せている。昨年、民主党政権発足直後、ここぞと民主党に”よいしょ”した朝日新聞
は今度は"民主党失速50議席割れも”と予想している。”小鳩体制”8か月の迷走のあ
げく今なお"ニセフェストを主張している民主党に票を入れる国民は、そんなに多いとは
思えないのだが。少なくとも老人は民主党には投票しない。

日本人は忘れっぽいのであろうかー。"小鳩体制”の迷走により体験したあの国の行詰り
感をもう忘れてしまったのであろうか。一見、衣替えしたとみられる菅内閣も同じである。
"噴いて湧いてきた"ような消費税問題をめぐってまたぞろ右往左往している。税のキック
バックを言い出して、それを年収200万円以下の世帯にするのか400万円以下にするのか
まるで"バナナの叩き売り”で基本的なコンセプトがない。

僕ら後期高齢者は昨年の総選挙のさい、民主党が掲げた「後期高齢者医療制度」の即時
廃止のマニフェストに見事だまされた。にもかかわらず、民主党はいぜん出来もしないこの
公約を参院選にも掲げ平成13年度から実施するといる。わが国の医療の現状からみて高
齢者だけを喜ばせる制度などありえない。菅総理は参院選向けに介護、医療をここにきて
盛んに口にしているが、高負担による高福祉なら別だが"ニセフェスト”である。

若者は民主党の芝居がかった”事業仕分け”のパーフォーマンスに騙されている。”事業仕
分け”で、どんな具体的成果があったのか、僕のような老人にはわからない。仕分けの仕分
けを後期高齢者にもやらせて貰いたい。