「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      浅草田原町のパン、天婦羅、いなりずし

2010-07-16 05:23:56 | Weblog
一昨日、老妻とお寺へお盆の墓参りに出かけた。戦前は東京でもお盆の入りには、
迎え火をたき、きゅうりとなすのおしょろ様をつくり、ご先祖の霊をお迎えしたものだ
が、いつかわが家を含めて、そのような儀式は消えてしまった。せいぜい、菩提寺
へ行きお墓参りするぐらいだ。

浅草の寺町の一角にある菩提寺の先祖代々のお墓を詣でたあと、最近は観音さま
に詣で老妻と一緒に昼食を食べる習慣になっていたが、今年は異常な暑さと僕が
病後のこともあって、タクシーで田原町へ出かけた。そのもう一つの理由は、娘たち
からの”ペリカン・パン”を買ってきてくれ、という所望があったからだ。

田原町の"ペリカン・パン”はパン通の間ではおいしいと評判の店だそうだ。予約なし
で行ってもなかなか買えないというのが逆宣伝にもなっているらしい。ラッキーなこと
に老妻は食パン260円、中ロール350円、ドック360円計1060円を買えてニコニコ顔。
娘夫妻と孫に得意になって配っていた。僕もご相伴に預かったが美味しかった。

でも僕にとってはパンよりも同じ田原町で土産に買ったいなりずし(60円)とかんぴょ
う巻(50円)のほうが美味しく感じた。地下鉄の駅を上がったところの花家というソー
ス焼ソバ屋の店頭で売っていたもの。昔、母親に連れられてお墓参りしたあと食べた
昭和の味がした。

老妻と食べた天婦羅「たけなわ」の定食(800円)の味もよかった。変にこってなく昔な
がらの浅草の「食堂」の天婦羅なのがよい。田原町は浅草の中の下町の雰囲気がある。