「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              修学旅行は北方領土へ行こう

2013-01-07 07:12:57 | Weblog
北方領土、竹島、尖閣諸島の領土問題について日本青年会議所(JC)が全国50か所の成人を対象に理解度を調査したところ、地図上に三つとも正しく国境を書けたのは僅か9.8%にすぎなかった、と産経新聞が報じている。このうち最も正解が少なかったのは北方領土で、正解者は19.8 %にとどまり、なんと5人のうち4人が正しく理解していないのだ。これではロシアが68年も不法に居座り続けるわけだ。

政府は内閣府に北方領土対策本部を設け、2月7日を「北方領土の日」にするなど運動をしているが、どうも空回りしているように見えてならない。1970年代僕は仕事で10年間、札幌に住んでいたが、この間北方領土が見える根室に行ったのは一回しかない。しかし、この時納沙布岬の展望台から指呼の間に見た北方領土の事が忘れられない。百聞一見にしかずである。島々がわが国固有の領土であることが直ちに理解できる。

僕はこの体験からこのブログで若い人たちに実際に根室へ行き、北方領土を見てもらおうと、北方領土への修学旅行を提案した。当然現地でも同じ考えがあり、根室振興局でも昨年、予備的調査として、首都圏、近畿圏など全国760の高校にアンケート調査した結果がHPに載っていたが、回答を寄こしたのは、これも僅か25.3%にすぎなかった。修学旅行地として根室が適しているかどうかという以前の問題である。

高校2年の孫が昨年秋、沖縄へ修学旅行に行き、勉強になったと帰ってきた。やはり”Seeing is Believinng"なのである。しかし、実際問題として北方領土への修学旅行は時間とおカネがかかりすぎる。政府が特別な措置として北方領土への修学旅行には補助金を出すなどしないと難しい。しかし、今のようなままでは、なかなか日本人の領土問題への関心は深まらないし、ロシアが頭にのってくるだけだ。