「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

北朝鮮の”聞け万国の労働者”

2018-05-01 05:32:35 | 2012・1・1
今日5月1日は「メーデー」である。新聞記者という職業柄現役時代、取材の経験はあるが、参加した経験はあまりない。だが、なぜか今でも「メーデー」歌の一つ「聞け万国の労働者」をソラで歌える。
♯ 聞け万国の労働者(作詞 大場勇 1922年)
  聞け万国の労働者天地を揺るがすメーデーの示威者の歩む足音のメーデー告げる時の声
しかし、最近は「メーデー」が4月に行われる時代である。時代がかったこの歌が示威者によって歌われているのだろうか。

この歌の音源では明治時代の軍楽隊長、永井建子作曲の軍歌「小楠公」で、陸軍軍楽隊によって”万朶(ばんだ)の桜か襟(えり)の色”で始まる「歩兵の本領」の歌詞がつくられたとされる。一方、同じころ、旧制一高では学生の寮歌「アムール川の流血」として愛好された。僕が「聞け万国の労働者」を歌えるのは多分、この二つの歌の音源があるからであろう。

この歌は北朝鮮でも「メーデー」歌として朝鮮語で歌われているそうだ。寡聞にして歌詞の内容は知らない。また今年のメーデーの模様も知らない。しかし、ICBM大陸間弾道弾など新型兵器の示威行進はなかったと思うのだが。戦後の東西冷戦時代、ソ連(ロシア)が西欧陣営を意識して毎年、モスクワの赤の広場を威風堂々新型兵器を示威行進させたのを思い出す。

ロシアも中国もかってのメーデーの賑わいはないようだ。周回遅れの雪解け現象が北朝鮮でも始まったのかどうか、ピョンヤンのメーデーを注目したい。