「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

" young man"の死と”Ohモーレツ”の時代

2018-05-18 05:44:36 | 2012・1・1
young man(Y.M.C.A)など元気いっぱい、派手な舞台アクションで一世を風靡した西城秀樹が急性心不全で亡くなった。まだ63歳という若さである。最近僕らより1まわり以上も若い有名人の訃報が多い。何故なのだろうか。僕が思うには、あの”Ohモーレツ”のCMで象徴される1970年代の”働き方”のツケが原因しているのではないだろうか。

先日は広島カープスの衣笠祥雄選手が71歳で早逝された。現役時代「鉄人」と言われ、連続出場記録の持ち主であった。猛将と言われた中日の星野仙一監督も同じ年で、現役時代は元気いっぱいの投法でファンを沸かせた。二人とも僕ら一般人から見れば、表現は悪いが”煮るても焼いても”の方であった。しかし、星野監督がいみじくも言っているように、その野球人生は”燃え尽きる”ものであった。

きしくも、この時代(1969年ー1980年)僕は、新聞社から民放に仕事が変わり、地方のテレビ局二つの開局に当たった。その関係もあって丸善石油の川口ローサのミニスカートが猛スピードの自動車の風でめくれるあの”Ohモーレツ”CMは忘れられない。時代の働き方が”モーレツ”を要求していたこともあった。単身赴任の不節制もあって僕はこの時代、二度も入院している。

当時勤務していた札幌の局では僕より若いアナウンサーが二人も早逝している。今から考えると、”モーレツ”の時代、社会全体の働き方に無理があったのかもしれない。西城秀樹のあの元気いっぱい踊りまくる姿と、あの”モーレツ”の時代とがオーバーラップされ、いとおしさが感じられる。