「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

体験的健康寿命を伸ばす方法

2018-05-22 04:59:29 | 2012・1・1
厚労省が2040年までに健康寿命を3年延伸する方針が新聞に出ていた。健康寿命とは日常生活を支障なく送れる年齢。男性は72.14歳、女性は74.74歳(平成28年度)だそうで、お陰様で、われわれ老夫婦とも、合計年齢172歳でこれをクリアしている。厚労省の方針によると、その骨子は「ガンゲノム医療」の促進と「フレイル(虚弱)」の予防策だという。カタカナ用語で良く解からないが、「ガンゲノム医療」とは、ガン患者の遺伝子の変異を調べて最適の治療薬を投与すること、また「フレイル」とは、老人の筋力や認知能力の衰えからくる気力や活力の落ち込みを予防しようというものだ。

役所言葉でよく理解できないが、二人ともガン手術を体験している。僕は70歳から17年間に膀胱ガン4回、大腸ガン2回、老妻も乳ガン1回入院手術しており、年に4回、事後チェックのため通院しているが、抗がん剤は服用していない。二人とも要介護1の認定は受けているが、サービスは受けていない。今のところ、他人の世話は受けずに日常生活は送れており、健康寿命続伸中だ。

一病息災というが、ガンの被病で二人とも日常の生活に留意することになった。特に僕の場合は晩酌が若い時からの習慣であったが、一時完全に禁酒(今は少量復活)し、老妻の協力で食生活を改善した。この結果、30年来の高血圧が正常に戻り薬を飲まずに済むようになった。今、振り返ってみると70歳前後に人間の身体に転機があるみたいだ。昔でいう厄年である。この時期に一度身体全体をオーバーホールする制度があってもよいのではないだろうか。