「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          ドバイから(3)真珠と石油

2008-11-24 05:54:13 | Weblog
ドバイ滞在3日目、僕らは謝意をかねて政府観光商務局にカリッド局長を表敬
訪問した。ここで一つの”奇跡”が起きた。46年前、Kカメラマンが撮ったアルバ
ムを見せたところ、カリッド氏が”これは亡くなった父です”と一枚の写真を指
さした。聞いてみると、カリッド氏の父親は当時税関長の要職にあり、故ラッシ
ド首長の王宮のマジェリス(会議)にはいつも出席していた。写真は僕らがマジ
ェリスを取材したときのものだった。

政府観光商務局はドバイ国立銀行ビルの24階にあった。窓越しにドバイの象徴
であるクリーク(入り江)が俯瞰される。昔は砂漠で何もなかったところだ。このあ
たりが発展したのは昭和38年にドバイと対岸が初めて橋で結ばれてからだ。僕ら
の訪問時、ドバイの話題は税関の局舎の拡張工事と、この橋の建設だったことを
想い出した。北九州市の若松と戸畑が若戸大橋で結ばれた頃の話だ。

国立銀行の好意で僕らは局舎内にある”真珠博物館”を見学したあと屋上から発
展するドバイの姿を写真に撮った。1930年代までドバイの産業は真珠採りだけだ
ったが、日本の養殖真珠に押されて衰退した。今では真珠採りは行われていない。

ドバイの急速の発展は1966年、ドバイ沖合90㌔の2300mの海底で石油が発見され
て以来だ。僕らは屋上からドバイ市内を見下ろしたが、高層ビルの林立で、やっと
かすかに空港がみえたが、この世界に誇るハブ空港も手狭になり、今六つの滑走
路を持つ新空港を建設中だという。(続)



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2 コメント

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西欧的 (kakek)
2008-11-25 09:56:13
chobimame さん
外観だけみると、西欧の都市にいるみたいです。
今回はセレブすぎる豪華な招待旅行なので庶民の生活をみてきていません。
食事も三食ホテルで食べました。二回だけ、外で食べましたが、これもあまり比較になりませんが、香辛料は中東的ですが、東南アジアのような辛さはありません。パンはインド亞大陸のようなもののようです。
ハムールという白身の魚が名物です。
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アラブとは思えない (chobimame)
2008-11-24 21:24:38
わ~!すごく近代的な景色ですね。アラブとは思えないです。マンハッタンと言われても信じそうです。
昔に繋がるエピソードが色々ありますね!
これからのお話も興味深いです。
ところで、ドバイの食事はどういう物だったのでしょうか?
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