ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

迷子になってしまった「尖閣」デモ

2010年12月08日 | 政治

子供時代からの親友、パンダ夫人が電話をかけてきた。
「ところでどうだった?デモに行ったのでしょ?ブログ更新していないからどうしたのかって気になったのよ」「・・・」「どうしたん?」
仕方ないから白状した。
ここでパンダ夫人の一瞬驚いたような沈黙のあと、強烈な高笑いへと変わった。

「わははは!!そんな恥ずかしい!
あんたここは地元やで!子供の時からふらついていた地元や!
そこを迷子に?わはは、笑いが止まらんわ、情けないわ!ルミナリエの旅行者に道をきいた?半泣きで走った?きくだけでおかしいし、恥ずかしいわ!
あんた、勇んで行ったんでしょ?それがそのザマ?  わははは!神戸はな、北が山や、南が海や!こんなわかりやすい街はないねんで!
あんたイタリアも行ったんやろ?
それで神戸で迷子か? 京都や大阪と違うねんで! いったいどうやって迷子になるんや!
民主党打倒とかいろいろ言ってたけど、このザマか!ハハハ!
私も方向音痴やけど、それはないわ!
上には上がおるなあ・・・今日、夕食の時に家族に言って大笑いしたろ!」

とまあ、こんな電話だった。
おもしろくて3回も電話してきた。笑いすぎて発音が不明瞭だった。(そんなに面白いか!)
「roserobe様のブログを読んだところや! みなさん、いいかたばかりやな、やさしいなあ、それで君が代歌ったん?
まともにあの声だしたんか、うわ~」

私がかぶっていたピンクの帽子(金髪の巻毛がぬいつけてあって、おさげ髪のような感じになる帽子)も、彼女は以前から大笑いで、「あの帽子、ギャハハ、あれ、かぶっていったん? 変装のつもりか! こんな愉快なことないわ!面白くてたまらんわ」
心から楽しんでいるようだった・・・私は憤慨した。しかしそれがよけいに彼女の大笑いを誘ったようだ。

この話は明日中にでも広がりそうだ。
せっかく音楽を聴いて気分を晴らそうとしていたのに、情け容赦ないパンダ夫人の高笑いに力なくこたえている私だった。
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レオ・ヌッチ、なつかしい名バリトン健在

2010年12月08日 | オペラ
Leo Nucci - Largo al factotum


ぐらっぱ亭様がイタリアの名バリトン、レオ・ヌッチのリサイタルをお聴きになり、その大歌手の芸術に感嘆、感想をかいていらっしゃるので、ここに転載したい。
なお、上の動画は昔、私がミラノ・スカラ来日公演でロッシーニ「セヴィリアの理髪師」を聴き、まだ40代の新進バリトンであったヌッチのフィガロである。
このころはカップッチッリが君臨し、その微動だにしない大きな芸術に耳目を奪われた日本の聴衆は争ってヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」のキップを求め、私など東京に住んでいない者はあきらめざるを得ないほどだった。
カップッチッリの偉大さは、新人のレオ・ヌッチをよけいに若くみせたもので、ヌッチもヴェルディの重量級の声というより、軽妙なロッシーニがピッタリで舞台での動きも軽やかだった。
ところが年齢も68歳のヌッチは、その美声にますます重量感が増し、今や最高のバリトンとして聴衆を熱狂させていることを、Ken様から伺った。動画を見て驚いた。・・・これがあの軽妙で若々しいイメージだったヌッチか、と。

では、ラテン系の語学の権威、ぐらっぱ亭様の当日の感想を抜粋にてご紹介。




「パーフェクト・ヌッチ」
音楽

101206 東京オペラシティー・コンサートホール

レオ・ヌッチは勿論以前から知っている名バリトンだが、生で聞くのは多分初めてだ。いやーまぁその凄さにはたまげた。神がかり的な名演で、今日はほんとに来てよかった。まさかこれほどとは、である。ちょっとぴったりの形容詞が見つからない。そんじょそこらの言葉では申しわけないのだ。

東京では1回しかないコンサートだからだろう。マエストロ(井上道義氏)、オペラ歌手(五十嵐喜芳氏、林康子さん)、他にも音楽評論家(堀内修氏)、伴奏ピアニスト(浅野菜生子さん)、などなど、見知った顔がぞろぞろ。客もほとんどが熱烈なオペラ・ファン、それもイタオペ・ファンだろう。1曲終わるごとのブラーヴォが尋常のものではない。決して狭くない会場が、ほんとに割れんばかりなのでから。

この声を聞いて、現在68歳って、一体誰が信じるだろうか。若かりし日の写真が使われているが、只今現在の姿は、もうイタリアに行けばその辺にいる普通のおっさんの風貌。頭頂部は禿げあがり、とりたてて特徴のない容姿だが、笑顔がたまらない魅力をたたえている。渾身の演奏が終わると、その笑顔に変わり、一礼する姿に、聴衆は高まる感情をどうしていいのか分からない。シャイな日本人聴衆は滅多にスタンディング・オベーションを見せないものだが、今夜は違った。後ろの客もほとんど前列に押し寄せ、まるで演歌の舞台のような賑わいぶりがおかしかった。



上の演目の中で、殊更凄かったのが、「ドン・カルロ」から”終わりの日は来た”、「仮面舞踏会」から”お前こそ魂を汚すもの”、「リゴレット」から”悪魔め、鬼め!”、更にアンコールで歌った「アンドレア・シェニエ」から”祖国の敵”。

☆これだけの声に負担の大きいヴェルディの大型アリアを立て続けに歌うなど、大変なプログラム、しかもジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」などかつてカップッチッリが圧倒的に歌った記憶が日本の聴衆の記憶にもある。
それだけ声がまだまだ全盛期であるということだ。恐るべし、レオ・ヌッチ!
私もこの演奏会のチラシを持っていたが、行ける家庭の状況ではない。また動画で楽しむしかないか。
ぐらっぱ亭様、ありがとうございました。

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