ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ヴァーグナー「マイスタージンガー」トッツィ主演

2010年12月04日 | オペラ
WAGNER: Meistersinger von Nurnberg (Die)


1971年、ハンブルグにて。
イタリアの愉快なバス歌手、トッツィが靴屋の親方ハンス・ザックスを歌う。また、ベックメッサーというすね者が「歌合戦」の優勝を狙って、ハンス・ザックスに歌を批評してもらいにくるが、調子はずれなのでハンス・ザックスはおかしくて靴底を打つ、それに腹をたてたベックメッサーは、真夜中になるまで歌い、近所の人たちを起こしてしまうのもおかまいなし。
またベックメッサーがあこがれる美人のエヴァは、この騒ぎに恋人のワルターと駆け落ちしてしまう。

ベックメッサーは、ワルターに普段から意地悪くあたり、歌合戦の優勝者は自分だと吹聴している。

このトッツィのハンス・ザックスはおおらかで明るく、すね者のベックメッサーにも暖かい。

他にもバイロイトのライヴやメトロポリタンのDVDを観たが、ハンス・ザックスがベックメッサーに厳しくあたっているように思えたし、それが正統なのかも知れない。
ジョルジョ・トッツィは映画の主題歌「南太平洋」でも歌っており、幅広い人気を得た。

ベックメッサーは役所の書記、規則ばかり言って人をがんじがらめにしている嫌われ者。
当時うるさい音楽評論家のハンスリックを書いたといわれたが、私はユダヤ人だと思う。

ここがヴァーグナーの・・・で、どのDVDもベックメッサーの扱いはちょっと。
それがこの演奏がそうではないのは、底抜けに明るいトッツィの魅力か?
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェルディ「レクイエム」ソリスト4人が歌い出すところです。

2010年12月04日 | 芸術
Herbert von Karajan - Verdi - Messa da Requiem - Salzburg - 1980


Ken様からヴェルディ「レクイエム」のコメントを頂きました。
これはカラヤン指揮1980年ザルツブルグ音楽祭のライヴ。
Ken様のコメントほど素晴らしい解説はありません。
ここにそれを転記しますので、音楽を聴きながらどうぞお読みください。
Ken様は若き日本のオペラ歌手バリトンです。
現在ヨーロッパで活躍中、パリ在住。



思い出のレクイエム (Ken)
2010-12-04 08:39:25
はじめて宗教曲のソリストを務めた曲です。
第一曲目、ソリストの第一声である「キリエ・エレイソン」で、興奮のあまり5歩くらい前に出てしまったことがあります。
このレクイエムはぼくの記憶が正しければヴェルディが国粋主義作家マンゾーニの追悼のために書いたもの。
またメロディも、ドン・カルロ・パリ版からの流用があることから、それもロドリーゴの死を悼む王とカルロのデュエットのメロディがラクリモーサで使われていることから、これは、「英雄葬送曲」であることは間違いないことです。
「怒りの日」とくに「トゥーバ・ミルム」では
ミラノでの市街戦の激しさが描かれてるようではありませんか。
ミケランジェロ、というのはよくわかります。
特に、「アニュスデイ」はシスティーナの天井画を思わせます。


演奏はカラヤン指揮、ザルツブルグ音楽祭でのライヴ、
ソリストはフレーニ、バルツア、カレーラス、ライモンディ(静止画の写真)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする