Piero Cappuccilli "Nemico della patria" Andrea Chenier
私はカップッチッリの歌が好きだ。
彼の歌には「史記」「春秋・戦国」の孤高のヒーローを感じる。
イタリアオペラから「史記」だなんて、思ってもみなかった。
この歌は「アンドレア・シェニエ」から、かつて貴族に使えた召使のジェラールが、フランス革命に参加し、ロベスピエールの片腕になるも、この革命に疑問を持ち「人々の幸せを願って革命に参加したのに、毎日粛清、泣きながら殺しているのだ」と理想が破れた現実を歌う。
革命裁判ではシェニエの弁護をする。そして3日後にロベスピエールは失脚。
この役は気高いシェニエに対し、代々召使として働いてきたジェラールがフランス革命の暴政に悩み「かつては召使だったが、今も革命という名のもとでの召使にすぎない」と嘆く。
バリトンの聴かせどころである。
カップッチッリの「漢」たる魅力が存分に聴ける。(これは特に気に入っていて、実演でのカップッチッリも聴いた。3000人の客席に朗々と響き渡った「いぶし銀」の魅力が昨日のように思い出される。楽屋に行き、感激を伝えると私の肩に手を置いて、やさしく話して下さった・・・この歌手ももう亡くなった。)
私はカップッチッリの歌が好きだ。
彼の歌には「史記」「春秋・戦国」の孤高のヒーローを感じる。
イタリアオペラから「史記」だなんて、思ってもみなかった。
この歌は「アンドレア・シェニエ」から、かつて貴族に使えた召使のジェラールが、フランス革命に参加し、ロベスピエールの片腕になるも、この革命に疑問を持ち「人々の幸せを願って革命に参加したのに、毎日粛清、泣きながら殺しているのだ」と理想が破れた現実を歌う。
革命裁判ではシェニエの弁護をする。そして3日後にロベスピエールは失脚。
この役は気高いシェニエに対し、代々召使として働いてきたジェラールがフランス革命の暴政に悩み「かつては召使だったが、今も革命という名のもとでの召使にすぎない」と嘆く。
バリトンの聴かせどころである。
カップッチッリの「漢」たる魅力が存分に聴ける。(これは特に気に入っていて、実演でのカップッチッリも聴いた。3000人の客席に朗々と響き渡った「いぶし銀」の魅力が昨日のように思い出される。楽屋に行き、感激を伝えると私の肩に手を置いて、やさしく話して下さった・・・この歌手ももう亡くなった。)