もうお正月も2日目が過ぎようとしている。
昨年までは「ちょっと待っていてね」と年賀状のお返事書いたのを近くのポストまで出しに行けた。
でも、今年は年始年末、ずっと父と同じ部屋におり、食事中はずっと父から目を一時も離さず、咳こんだらティッシュを当て、途中で食べるのが面倒になった父に食べさせ、一口一口様子を見ながら無事に噛み、飲みこんでいるかを確認、神経をとがらせている。
父は一口食べるたびに叩いてくる。きっと自分でもやりきれないのだろう。
タジン鍋で野菜を調理すると、噛みやすい柔らかさになり、たくさん野菜が食べられる。
肉は神戸牛のしゃぶしゃぶ肉、柔らかいので肉料理はすべてこれを使う。
値段は高いが、噛めないで栄養不良になられたら困る。
一度咳こんだら、もう大変で、肺炎になる恐れが多い。
少し良くなったといっても、油断大敵。
酸素量が少なくなったらマスクをさせる。時々、口から息を吸っているのでカニューラからの酸素が入らない。
気分により歯磨きも入浴も、そしてトイレも拒否したりするので、あやして連れていくのがひと苦労。
転倒すると私の力では起こせない、本人はよけいに力をいれて起こさせまいとする。
必ずずっと世話することになる。
一日が終わっても、夜中に2度トイレに行く。寒いし転倒しないように気をつけねばならない。
ベッドに寝かせても自分で布団を掛けられないので、必ず冷えないようにしっかりと布団をかぶせることが必要だ。
こう書いていると、もう私には自由な時間がない。
でも、父とこうして暮らすのも、私に面倒をかけるのも、父が一生懸命生きているという証である。
一日が終わってほっとしながら、本でも読もうか、と思ってももうダメだ。
こんな時、動画でオペラの名場面、それもとびっきりの名歌手の歌を楽しむ。
私が私であるこの時、音楽の世界でゆったりとする。
私が幼いころ、母は生まれたばかりの妹を背負ったりして、毎日重労働をしていた。
年老いた舅は母に厳しく、時には怒鳴り、手をあげたりした。またその娘(父の妹)は家事など一切せず、肌着まで母に洗わせた。それでも母は子供に優しく、微笑み、歌を歌った。
私はその歌をきいて育った・・・・。
ある日、母は私が熱湯をひっくりかえしているところを見つけた。
私はひどい火傷を左腕ひじにしてしまった。幼いころなので覚えていない。
母は「せめてこの子には誰にも負けないものをもたせてやりたい」と思って、近所の年老いたピアノの先生のところに毎週レッスンに行かせた。
私は大変なヤンチャで、その先生の手を振り払って弾いたらしい。
もうおじいさんだった先生は、ピアノが弾けなかった。もう手が動かなかったのだ。
だからしゃべって教えた。私はラジオなどで音楽を聴いただけでドレミや和音が浮かび、似たように弾けた。
先生は「この子を音楽家にしなさい」と母に言い、母はピアニストにさせようと思ったけれど、それには今までの勉強ではだめで、東京のピアニストにレッスンを受けにいかないと、ときいて家にはそんな余裕はない、また遊びのままにさせておいた。
小学校低学年のとき、家族で海に行った。
「海の家」でシフラというピアニストがリストを演奏するのをテレビで放映していた。
海には入らず、じっとその演奏に耳を傾むけた。
母は、昔、ロシアのシャリアピンが来日して中之島ホールで歌ったことをラジオで聴いた、と話してくれた。
「ヴォルガの舟歌」・・・窓ガラスが震えるような声だったときいた。
音楽への道を進むようになったのは、優しい母のおかげだった、母こそ天使の声を持っていた。
私がピアノを間違ってもどこの音が違うって指摘までした。
一度もピアノなど習ったこともない母は絶対音感を持っていたのかもしれない。
いつも笑顔を絶やさない母、そして私は永久に「至らぬ娘」であり、恩返しができないまま、こうして父の面倒を見ている。
「たちあがれ日本」の代表(真実の代表です!)、平沼赳夫氏から一斉メールが届きました。
■平沼赳夫メール通信 平成23年1月1日
年頭所感
たちあがれ日本代表
衆議院議員
平沼 赳夫
日本は今、国難のときを迎えています。日一日、国土と主権が侵害され、刻一刻、国益は損なわれ、今この現在、国民の生命財産は脅かされています。
民主党政権による日韓併合謝罪談話、外国人参政権や夫婦別姓法案などの亡国政策、普天間問題に端を発する米国や国際社会との信頼関係の喪失、中国の尖閣諸島侵略、北朝鮮の韓国領砲撃、露西亜大統領の北方領土訪問や日米合同演習の妨害など露骨な挑発行為に対する政府の危機管理能力の欠如、国防意識の欠落など枚挙に暇がありません。
政は公のものです。天地の摂理に副う神聖なものです。個人の意地や趣味や偏向したイデオロギー実現の手段ではありません。
国を護り、大切な人々を護る覚悟がどういうものか、靖国神社に鎮まれる英霊の御霊が教えてくださっています。
国のために殉じた先人に、一片の敬意も感謝の念も持つことが出来ぬ者が、今の国民のために命を懸けられるわけがありません。
目先の保身に走り、日本国と国民への責任を果たそうともしない「政治屋」 ばかりが跋扈し、政治への信頼は地に堕ちています。
誇りある日本の歴史・伝統・文化に対する知識も敬意の欠片もなく、現日本国憲法を金科玉条のように信仰し、歪曲され捏造された他国の歴史観に毒されているリベラル政治家たちが、御霊となって今も祖国を御守護いただいている英霊を貶め、我が国の主権、国柄、国益を損なう政策を推進しつつあります。
国際社会の厳しい現実を見ず他国の顔色ばかりを窺い、ご機嫌取りの為に日本の国益と主権、国際的な信頼と国民の安全を蔑ろにし、一体どこの国の政治家なのか分からないような外交姿勢など言語道断です。自分たちの政権や地位を守るためだけに、世界の現実と日本の将来への大局的な視点を欠き、国家と国民に対する責任を忘れた政治がこれ以上続くことは、もはや犯罪にも等しい亡国への道です。
これら政治の迷走によって国民生活の根幹が破壊されようとしている日本の危機的状況を心から憂い、父祖が築き 連綿と受け継がれてきた日本の伝統を守り、強い経済と安心な社会を両輪として掲げる政策の実現のために、過去のしがらみや今までの地位も何もかも捨てる覚悟で「たちあがれ日本」を結党いたしました。若い世代に誇りある日本を継承することが、今を生きる我々の最大の責任です。
私たちは「選挙のための政党」などでは断じてありません。我々の誰一人として自己保身など考えもしません。小手先のバラマキや利益誘導などで国民有権者の歓心を買うような無責任な真似はとても出来ません。
派手なパフォーマンス、大風呂敷の大言壮語も出来ません。本当に必要なことを、正直にまっすぐに訴えて参ります。
議会開設120年記念式典にて、天皇陛下御臨席をお待ちする厳粛な議場内において礼儀正しくお迎えされている秋篠宮同妃両殿下に向かって「早く座れよ」などと野次とも不平ともとれる発言を行った議員がいました。
野次であろうとなかろうと、両殿下のお耳に声が届こうと届くまいと、自分本位の自侭を「言葉」にすること自体が不適切です。
また式典最中に携帯電話の着信音を切り忘れていた不注意極まりない議員もいました。
いずれの場合も公の場での自覚と緊張感が欠如しており、120年の歴史と伝統ある立憲君主国日本の国会議員としてあるまじき非礼です。
特に民主党政権になって、日本国民統合の象徴であらせられ、2670年、125代万世一系の世界最古の家柄をもち常に国民の幸福と平安を祈り続けておられる皇室に対する敬意が微塵も感じられません。
鳩山内閣の外相(当時)は、国会開会式での天皇陛下のお言葉について「いつも同じ。工夫してほしい」と注文をつけ、幹事長(当時)は1ヶ月ルール無視、陛下に中共の習近平氏への面会強要を「憲法で規定している国事行為」と強弁し、「国民の代表、国民の選んだ政府、内閣が判断されたことを受けて天皇陛下が行動されるのは当然のことだ」との分限を超えた僭越発言。
前政権時代、閣議は国会開会中でも審議前の朝に開くことが通例で昼前には御所にご決裁の書類があげられていたのが、民主党政権では早朝に国会答弁の準備をするため閣議を夕方に開くケースが増え、結果として陛下の執務が夜になられることもしばしばあります。
平成22年2月2日ノロウィルスに感染され体調を崩されていた際にも、午後5時半からの閣議を受け、天皇陛下の執務終了は午後9時すぎになられたそうです。
また組閣や改造のために天皇陛下のご静養の日程を二度にわたり変更、22年9月にはご静養先から菅改造内閣の閣僚認証式のためだけにご静養を中断していただき葉山から東京を日帰りで往復を強要するという、憲政史上初の暴挙がありました。
これらは偶々政権の座に就いている事を「国の主」と勘違いしている謙虚さの欠片もない増上慢であり、皇室や日本の伝統文化を軽視し否定する社会主義政党の本性の現れだと思います。
平成22年9月24日は「国辱の日」です。
今回の尖閣事件は、「領土」「主権」「国益」について日本と日本人が目を背け続けてきた、真正面から向き合わなければならない現実をあらためて突きつけました。
尖閣諸島付近の日本領海で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で那覇地検はこの日拘留中の中国人船長を処分保留で釈放し、その理由を「わが国国民への影響や 今後の日中関係を考慮した」と発表しました。
今回の対応は、国際社会からの我が国への信用と信頼を失墜し、国益を大きく損なう外交上の大汚点であると共に、法の番人への信義と信頼を失わせる、法治国家としての終焉ともなる大失態です。
日本国の主権と国土と国民を護らずして何の国家であるか。何の法であるか。
そもそも能天気な友愛外交と国益を考えない普天間問題での無責任な対応によって、日米間、本土と沖縄の間に不協和音を生じさせた結果、中国に付け入る隙を与え、尖閣諸島が竹島同様な不法占拠状態化する危険を招来した自覚がありません。
那覇地検に、外交や国家の主権を云々する権限はありません。
総理や官房長官をはじめ民主党政府は全ての責任を海保と那覇地検に押し付け、自ら「政治主導」を否定して恥じ入ることもありません。卑怯なこと極まりありません。
政府がなすべきことは姑息な小手先のごまかしではなく、日本の正当性を訴え、衝突ビデオの全面公開、今後国境地域の無用な紛争を未然に防止するために、海上保安庁の警備体制を充実させ、与那国島・尖閣諸島への自衛隊の常駐配備を含めて国土と国益の防衛の覚悟を「領海警備法」などの法律を早急に制定することで内外に示すことです。
政府が隠していた尖閣事件衝突ビデオが、海上保安庁職員の職を賭しての公開によって明らかにされました。
ビデオ公開の経緯につきましては様々な議論や問題もありますが、一方で中国側の主張が全て嘘であることが、日本国内だけでなく世界に向けて明らかにされました。
そこには意図的に体当たりを繰り返す凶悪な中国船の行為が映し出されていました。
国民の知る権利がこのような形でしか果たされなかったことは誠に遺憾です。しかしこのビデオのどこが今なお秘匿し続けなければならない「国家機密」なのか。誰にとって都合が悪いのか。最初から余計な画策をせずに公開していれば何の問題もありませんでした。
昨年末に韓国警備艇に中国漁船が体当たりをして、中国側に死者が発生した事件がありましたが、韓国は速やかに事件の模様を録画したビデオを公開し、中国側の抗議が一気にトーンダウンしました。正しい情報公開で機先を制した良い例です。
中国はあくまでも尖閣諸島は自国の領土だと主張し、相変わらず監視船や調査船を尖閣周辺海域に出没させています。尖閣階位において事態は終焉しているわけではなく、深刻さは増しています。
私たちの祖先は、相手がどれほど巨大であろうと怯むことなく、その非道な振る舞いを断じて許さず、他国の植民地になることを拒否し、民族の誇りと自主独立、生存を賭けて立ち上がりました。諸盟邦の苦しみを自らの痛みとして立ち上がりました。
中国に「無抵抗」との誤ったメッセージを発することは、逆に動乱の火種となります。我が国だけでなくアジアの平和を実現するためにも、中国の脅威にさらされている諸盟邦、弾圧されている自由を求める中国人民と連携し、断固とした姿勢を示すことこそが、中国に対しての抑制になるのです。
今回の尖閣事件は、日本と日本人を太平楽な眠りから冷徹な現実に目覚めさせる歴史的な転換点です。一人でも多くの日本人が問題意識を持ち、日本の領土・主権・国益を守る意識に目覚めれば、日本は大きく変化します。
逆にこの機会を逃しては日本を再生することは出来ないと考えます。
実効支配している尖閣を守りぬくこと、そのための具体的な法整備を実現することが、北方領土・竹島問題への解決、北朝鮮拉致の解決に続く唯一の道であると信じます。
菅内閣は刑事事件の犯人である中国人船長を処分保留として無罪釈放し、飛行場の使用規制時間外にもかかわらずチャーター機を無料で離発着させるという特別サービスの上、無償で燃料補給までしてお帰りいただく一方で、尖閣ビデオ告発した海上保安庁一等航海士を何とか罪に問い処分することに一生懸命でした。
日本国と日本国民の利益を守る為の政治ではなく、他国の利益を第一優先にしているとしか思えません。民主党は中国共産党日本支部として中国型国家統制を目指そうとしているのか。
また民間の方の言論を、防衛省が事務次官通達まで発して制限し、官房長官は「知る権利や行政情報の公開、報道の自由は一定の制約があり得る」と述べ、前代未聞、まさに民主主義の根幹である言論の自由を封殺することを、平然と何の臆面もなく行っています。
この延長線上には、全ての媒体での言論統制、私的会話を含めて「反体制」を監視する密告制度の奨励へと繋がる可能性があります。
やがて中国や北朝鮮を批難し「日本は本当は良い国だ」「日本の歴史は誇るべきものである」という意見を述べただけで検挙される日が来るかも知れません。
そんな日本になれは、私をはじめ、たちあがれ日本などたちまち非合法化、関係者全員収容所送りとなるでしょう。
政治、外交、防衛、人心、教育の混乱その全ての根幹に「日本国憲法」の矛盾があります。日本が真の独立国として国際社会と対等な関わりを持ち、我が国古来の素晴らしい歴史や伝統、文化を守り後世に伝えるためには、占領下という異常な状況で急造された「占領統治法」的な側面を持つ現憲法の矛盾点を根本から見直す必要があります。
日本国憲法のお陰で今日の繁栄があるわけではありません。むしろ逆です。
現憲法は他国の信義と善意を前提にしていますが、前提そのものが間違っています。現実に日本の周囲は、日本を敵視し、核兵器を蓄えている非民主国家によって占められています。
独立国として、日本の「主権」「領土」「国民」を自らの手で守るという大前提を現憲法では放棄しています。
他国に自国の生存と国防を委ねている、日本の平和と安全、何よりも日本国民の生命財産を自らの手で守ることができない、そのことが一番の問題です。
これが北朝鮮による拉致問題に対して有効な対応が出来ない原因であり、尖閣諸島だけでなく北方領土問題や竹島問題など解決の目処が立たない根本的な要因です。
「最悪を想定し、最悪に備え、最悪の事態を回避する」それこそが政治の要諦だと考えます。
子供たちに誰からも脅かされることがない安全で平和な誇りある祖国日本を継承する。それが今を生きる私たちの義務であり責任です。
そのために自主憲法制定は避けて通ることの出来ない喫緊の課題なのです。
日本と日本人は真に豊かで幸せな国家、誇りある国民になることができ、今以上に世界と人類の福祉と平和の実現に貢献することが出来る、素晴らしい能力と底力を持っています。
大人たちの醜態を日々見せつけられ、恥辱と汚辱に満ちた「日本は侵略国であり、日本の歴史には誇れるものなど何もない」という歴史観を教えられた子供たちが、どうして両親を尊敬し、先祖や英霊に感謝し、誇りある日本人だと胸を張って生きることが出来るでしょうか。
誇りある真実の歴史に触れ、何が正しいかということを学びさえすれば、必ず真の日本人として覚醒できます。
日本の歴史にはそれだけの力があります。覚醒の輪を多く広げることこそが日本を救うのです。
国を思う心に年齢や世代など関係ありません。知らないことを、誤ったことを正すことに「手遅れ」ということはありません。
志を同じくする心ある国民の皆様と共に、正々堂々と日本の国益と主権、日本人の平和と安全を守るために行動して参ります。
危機感と、今現在だけではない、過去と未来の日本と日本人への責任を果たすという決意を受け継ぎ、後に続くものが必ず立ち上がってくれるものと信じます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
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衆議院議員
平沼 赳夫