ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

【小山和伸】NHKと朝日新聞の犯した報道犯罪 ・ 本日のテレビのお知らせ、「報道ステーション」他

2014年09月11日 | 政治
 
【小山和伸】NHKと朝日新聞の犯した報道犯罪[桜H26/9/10]

2014/09/10 に公開
現在「吉田証言報道撤回」で、慰安婦プロパガンダの責任を追及されている朝日新聞であ­るが、実はNHKもほぼ同様の放送犯罪を犯しており、こちらに対する責任追及も忘れて­はいけない。他にも南京大虐殺やアメリカの慰安婦像など、好き放題にやられてきた反日­プロパガンダに対する反撃を、ここに宣言しておきます。(動画の解説)
・・・お話の中に、国会で小山教授の本をかざして迫る三宅博議員の名前が出てきます。小山先生はこの時に男泣きされた・・・。


★ お知らせです!!

【速報】テレ朝「報道ステーション」朝日新聞の慰安婦報道を批判へ
DAILY NOBORDER 9月11日(木)10時39分配信

 これまで朝日新聞の慰安婦記事問題を一切報じてこなかった系列放送局のテレビ朝日だが、今夜(11日)のニュース番組「報道ステーション」(夜9:54~、キャスター:古館伊知郎)で初めて慰安婦問題検証記事と吉田証言について扱うことがわかった。

 すでに本日の新聞テレビ欄にも同内容が掲載されており、関係者の話では朝日新聞に対してかなり厳しい内容になるのではと憶測を呼んでいる。

 また、本日16時からの菅義偉官房長官の会見で吉田調書についての発表があり、
これを受けて19時には朝日新聞社の木村伊量社長が記者会見を行うことがわかった。

 自身の進退についても言及するとの情報もあり、朝日新聞が慰安婦問題や吉田調書の一連の報道についてどのような対応をするかに注目が集まる。
.
DAILY NOBORDER編集部

★ ではしっかりテレビを見ることにします。
  
    ニュース番組「報道ステーション」(夜9:54~、キャスター:古館伊知郎)で初めて慰安婦問題検証記事と吉田証言について


お見逃しなく!!  必見ですね。



★ では音楽を!! イタリアの名歌手、マリオ・デル・モナコが歌います。

Mario del Monaco sings 'Tu ca nun chiange'


Mario del Monaco - Tu ca nun chiagne


・・・曲は「今宵は山が美しい」、マエストロが遺した2つの映像です。

尖閣事件で映像を流した一色さんが海保に軟禁状態になった時、この曲が心に響き、
それからこのブログの「主題歌」になりました。
偉大なマエストロの若き日の歌唱です。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【拉致問題アワー】日朝合意への危惧 ~ 中山恭子氏、語る。 

2014年09月11日 | 政治
 
【拉致問題アワー】日朝合意への危惧 ~ 東京連続集会81[桜H26/9/10]


★ 中山恭子先生のお話は、正鵠を得たものです。
  安倍総理に忠告、国交正常化を先にすすめれば危険です。
  どうぞ、お聴きください。


【動画に寄せられた解説】

・中山恭子議員の、拉致問題の現状についての別の集会を聴きにいきましたが、今回のお話の内容も大変重要だと思います。「交渉」と称して政府(外務省?)が春先からやっていることには、拉致被害者全員の救済と帰国という最も重要な課題に、責任をもって取り組む一貫した姿勢が現れているようには見えない。

・北朝鮮との距離感をはかることに関心が集中しており、最初から、日本側の制裁解除ありきで歩み寄る姿勢を示すことは、拉致被害者である日本国民全員を救出するという断固とした意志に基づく行為とは、かなり違ったものに見えます。「拉致被害者全員の帰国なくして、国交正常化なし」という強い意志を、日本国民の間で共有し続ける必要があると思います。

・「人道援助」という言葉を形式的に用いるのは、むなしいだけです。日本の主権者である日本国民が、とにかく「人道的」に扱われなければならないと思う。それがすべての前提です。一方的に北朝鮮工作員に拉致され、消息も分からないまま数十年自由を奪われ、横田さんのように全然別の遺骨で死亡を宣告されるケースなどもある。非人道的な扱いのさいたるものでしょう。「人道援助」と言いますが、自分が責任を持って「人道」を示す行為で証明できなければ、人道を求めることはできないはず。人道にも、強い責任を伴う義務と行為を具体的に設定できるはずです。


・これは『犯罪』なのです。拉致された日本人だと確認された時点で、直ちに日本に帰国させるのが当然です。人道的支援・国交正常化云々は北朝鮮がこの犯罪に対して私たちが納得できる処理・処罰を遂行するのを確認してからで充分です。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クライン孝子氏~ローマ法王の発言、イスラム国の脅威 、日本の「カトリックと朝鮮総連の相互乗入」

2014年09月11日 | 政治

★ クライン孝子先生ならではの内容です。 
ローマカトリック法王、駐イラクのリングア大司教、またシリアのカトリック総司教の緊迫した発言について、どうぞご覧ください。
そして、日本のキリスト教会の「反日」など、日本のこのような「聖職者」は要注意ですね。


■奥山篤信氏、最新力作!
{人は何のために死ぬべきか」感想+書評
http://www.nakanakanaka.com/?pid=79410358

◆その1)
佐藤守氏より
<<わが友、奥山氏と西村(真悟)氏の共著である。奥山氏は平河総研設立時からの親友だが、彼の経歴が面白い。
1970年京大工学部建築学科卒とはいっても学園紛争の影響で真面目に勉強できなかった!と怒って、
改めて東大経済学部に入りなおし1972年に卒業、
三菱商事、米国三菱商事(ニューヨーク)勤務を経ているが、
それでも満足できずに独立した変わり種である。

そして平河総研を創設してサロンを開くなど、範な活動を開始したが、今やその人脈は政財界に広がっている。
そして宗教に関心を抱くや、自ら(この歳で!)上智大学院神学科に入学、宗教について率直な意見交換を
したらしいから、担当教授は当惑したことだろう。

通常の物書きは「人は何のために生きるのか」と書くが、彼は「何のために死ぬべきか」とした。ここが彼の本心を表していると思う。

ダイナミックで、日本精神にあふれた硬骨漢によるキリスト教解説の数々は、その道の本職の方々もきっと【目からうろこ】だろう。

心友・西村氏の推薦の言葉がまた良い。机上の空論を離れた、実践に生きる二人の心情が読み取れる。
既成の宗教観に一石を投じる“レア”本である。>>


◆その2)旧友野村かつよし氏より

<<いつも貴重な情報を頂いて、ありがとうございます。

奥山篤信氏の「人は何のために死ぬべきか」正直無知を晒しますが、著者もご本も、まったく知りませんでした。
早速手配致しました。
読了後、感想を書かせて頂きます。

澤田昭夫先生には私は随分教えを賜りました。
先生の文章についてはすべてをインターネット公開する許可を頂いているのですが、
文字起こしというのは私の苦手な部分で、なかなか進みません。

私が洗礼を受けたのは1980年でした。
教会内で政治的な話は出ず、そのような雰囲気はまったくありませんでした。

私がその前後に読んだ本は、志村辰弥神父、G.フォス神父、青山玄神父などの聖職者、曽野綾子先生や遠藤周作先生、
徳岡孝夫先生、などの方々でした。
「正平協」のような組織が教会内にあるとは思いませんでした。

最近必要があって、“何時から”教会が左旋回を始めたのか、知りたいと思い調べています。
手持ちの一番古い資料は、「カトペディア'92」というもので、これは1983年からの「公式声明文」が記載されています。
1983年時点で、既に完全に巻いていますね。

私の古いWebページに、「カトリックと朝鮮総連の相互乗入」というのがあります。
2005年2月作成のものです。
驚くべきことは、「女性戦犯国際法廷」を主宰した“VAWW-Net”揺籃の地は、カトリック教会の中枢にあった、ということです。
http://www.nomusan.com/archive2012.07.08/~essay/essay_16_chuche10.html

教皇フランシスコ訪日要請に関する司教団の不可解な動きについて、下で検討しました。
http://www.nomusan.com/jiji/140907.html

私はカトリック教会を知って、自分の人生が非常に豊かなものになったと思います。
私を導いて下さったY神父様、仲間の皆様に、深く感謝致します。
教会から離れることはありません。
それだけに、排除と分裂をもたらしている一部聖職者の言動に、怒りを感じます。

=野村かつよし=>>


◆その3)再度、盟友奥中正之氏より
<<先般ご紹介した、奥山篤信著「人は何のために死ぬべきか」の記述によって、
今日日本を覆う「平和主義」について新発見がありました;

同書121頁の「第二節 エゼキエル書に見る指導者の欺瞞」のパートに、旧約聖書のエゼキエル書第13章の7節~16節の
記述を引用している。
曰く:「彼は、平和がないのに、『平和だ』と言うということ」
エゼキエルは前6世紀頃、つまり神武天皇がご即位なされた頃の、ユダヤ民族の預言者である。

現在、我が国の平和主義者は、「戦争放棄と軍隊不所持を規定した憲法があるから、68年間わが国は平和であった」と主張している。
現実はさにあらず、現行憲法の縛りで竹島はやすやすと韓国に奪われ、憲法規定の欺瞞に惑わされている隙をつかれて、
900人近い同胞が北朝鮮に拉致された。
そして今シナは尖閣を奪い返すと我々を脅している。

日本は決して平和ではない。
平和がないのに、彼らは『平和』だと言っている。
ここに現代日本人と2,500年前のユダヤ民族との共通点を発見した。

ユダヤ民族は、他民族との攻防、民族浄化、民族大虐殺等厳しい環境の中にいて、なおも欺瞞的平和主義に陥っていた。

私たち日本人は、大都市の大部分を焼夷弾で焼き尽くされ、原爆を2発も落とされ、さらに和平交渉を頼んでいたソ連に裏切られ
て、ついに戦いに破れた。
そのシヨックの大きさ、さらに戦後GHQによる精神解体を被って、戦争忌避衝動から欺瞞的平和主義に溺れることとなったのであろうが、
2,500年前のユダヤ民族と、今日の日本人とのメンタリティーの共通性に「人間の弱さ」を私は見る。

しかしユダヤ民族は聖書によって、常に神のみ言葉に接し、それを自戒の糧として、ローマとの死闘において、「マサダの砦」をシンボル
として残し、2,000年の時を経て、イスラエルを再興した。

私たちが欺瞞的平和主義から覚醒し、日本人並びに日本国の再興を期すためには、上述した「人間の弱さ」を自覚し、先人が残した私たちの
精神土壌をしかっりと見据えて生きなければならないと痛感している。

奥山篤信著「人は何のために死ぬべきか」は、
我々持つべき民族の原点を見据える好機を与えてくれる図書である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
奥中 正之 >>

★ では重要な法王の発言を。

2014年9月7日       9月8日 畏友 河野定男氏の見解
教皇フランシスコの訪日問題(五)
「イスラム国」に対する教皇庁の姿勢


2014年3月31日付 「カトリック新聞」(4256号)に、
『教皇 機内で記者会見 イラク、中国問題など発言』という記事があります。
「教皇フランシスコは8月18日、韓国訪問からローマへ戻る特別機中で、約1時間にわたる記者会見を開いた」ということです。

全文は上のリンク先を参照して頂くとして、本文テーマに必要な箇所を抜書きします。


教皇フランシスコは、イラク北部の過激派「イスラム国」のような不法な攻撃者を止めるための武力行使は正当化できるかもしれないが、米軍による過激派への空爆は支持せず、そうした人道的介入はある国家が単独で決めるべきではないと言明した。

駐イラク教皇庁大使のジョルジヨ・リングア大司教は8月11日、バチカン放送から米軍による空爆についての質問を受け、「これは必要なことだった。さもなければ(「イスラム国」を)止めることはできなかった」と笞えていた。
リングア大司教の発言は驚きを誘った。聖ヨハネ・パウロ2世の教皇職以来、バチカンは人道支援目的の軍事介入は国際社会の支持を伴うべきだと強調してきたからだ。


教皇フランシスコは機中で、同行記者から空爆を支持するかについて聞かれ、次のように答えた。

不法な攻撃がある場合のこうした事例について、私か言えるのは不法な攻撃者を止めること自体は正当だということです。
私は 『止める』という動詞を強調します。私は爆撃しろ、戦争をしろとは言いません。攻撃者を止めるということだけです。
攻撃者をどのようにして止めればよいかという手段について判断するべきです。
不法な攻撃者を止めることは正当ですが、それでもなお私たちは思い出す必要があります。
何度となく、こうした不法な攻撃者を止めるという口実を使って、強大な国家が他の諸国を支配し、実際には征服戦争をしてきたのです。単独の国家がこれを止める方法、不法な攻撃者を止める方法を決めることはできません。

第2次世界大戦後、国際連合という考え方が生まれました。そうした場で私たちは話し合うべきです。『不法な攻撃者がいるのか? そのようだ。私たちはどのようにして攻撃者を止めようか?』 ただそれだけです。それ以上ではありません」教皇は、自身が最近行った国連への訴えで、「イラクで今、起きている人道的悲劇を終わらせるため行動を起こす」よう呼び掛けたのは、バチカン高官たちと共に検討した対応策の一つだったと語った。


カトリック新聞がこのように伝えるのは意外ですが、編集のしようも無かったのでしょう。上の記事で分かることは、教皇フランシスコは、空爆=武力行使を、否定していない、ということです。米国“単独”であることを不支持な訳です。

「聖ヨハネ・パウロ2世の教皇職以来、バチカンは人道支援目的の軍事介入は国際社会の支持を伴うべきだと強調してきたからだ。」
とも記されています。“平和の使徒”聖ヨハネ・パウロ2世も、国際社会の支持を伴う人道支援目的の軍事介入、を否定していないのです。そのことは、後尾で紹介する、ドイツ「Frankfurter Allgemeine」の記事にも符合します。この記事を紹介して下さった方は、
「ボスニアの戦争の際にも、当時のヨハネ・パウロ2世は、[たとえ武力を行使してでも]という発言をなさっています」
と教示して下さいました。私はこのご発言の原典を知りませんが、カトリック新聞記事に合致すると思います。


8月17日付カトリック新聞に、『教皇訪日を再要請』という記事があります。
「日本カトリック司教協議会々長・岡田武夫大司教と、副会長・高見三明大司教が、7月28日、揃ってバチカンを訪れ、教皇の訪日を願う司教団の書簡を、教皇の秘書に届けた」というものです。
教皇が夏休みで不在なことは分かっているはずですが、アポもとらないのでしょうか。それとも留守を狙ったのでしょうか。

本件については、司教協議会のサイトにも、カトリック新聞オンラインにも、掲載されていません。(私は発見出来ていません)。
更に不思議なことは、「教皇訪日」再要請の『司教団書簡』がどのようなものか、カトリック新聞の本紙を含め、まったく発表されていないことです。
先日の、「集団的自衛権閣議決定」に対する即日の反応と比較しても、不可解なことです。
今回の、日本のカトリック司教団による『教皇訪日要請書簡』は、きわめて重要なものですから、早く公表すべきです。
何故、重要か。それは安倍首相から教皇に直接訪日要請があり、教皇が前向きな対応をした、その後であることです。
経過は下のようになります。

6月17日付拙文の再録になりますが、時系列で書けば、

2013年10月、日本の司教団から「教皇の訪日をお願いする書簡」の駐日教皇庁大使への届け、(返事なし)、


2014年6月6日、安倍首相のフランシスコ教皇への訪日招請、教皇は「前向きな返答をした」。


翌6月7日、岡田大司教のコメント、


7月28日、二人の大司教による教皇秘書への、『教皇訪日再要請 司教団書簡』の手渡し、


ということになります。

7月28日に教皇秘書へ届けた『教皇訪日再要請 司教団書簡』が何故“重要”かと言いますと、
1) 安倍首相の招請に対しては前向きな返事をし、ソウルより帰路の機中でも、記者団にそれを語っている。
2) 日本の司教団に対しては、無反応、である。
3) 日本の司教団と安倍首相は「敵対関係」にある。安倍さんにその意識は無いでしょうが、司教団はほとんど安倍さんを仇敵と思っているでしょう。

ある家にご主人から招かれたとします。その前に奥さんからも招かれていました。奥さんへ返事をしない間に、ご主人へは前向きの返事をしました。それを踏まえて奥さんから連絡がありました。
「主人のお招きを、検討して頂けるとのことで、ありがとうございます。主人共々わたくしも子供たちも、大歓迎致します。多忙は重々存じ上げておりますが、是非ともお越し下さいませ。」
これならば、返事もしやすいです。
普通は、こうなりますね。世の常識というものです。礼儀といいます。

しかしながら、(昨年10月4日付の訪日要請文は安倍さんによる招聘前ですから致し方ないとして)、今年6月7日付教皇訪日についてのコメントに併せると、教皇が受けられないと思えるものが2点あります。それは既に前に書きましたので繰り返しませんが、「絶対平和主義(憲法九条)」と、「原発即時廃止」の問題です。その部分のみを下に抜書きします。


「日本の教会はあらためて、人間の原子力利用の非倫理性、非福音的、非人間性を学びつつ、また原発事故により引き起こされる世界的な環境汚染への責任も痛感しています。2011年に日本司教団は即時原発廃止を訴えました。」(2013.10.04)

「人間の傲慢さにより原発事故が起こったのだとわたしたちは考え、日本カトリック司教協議会は原発廃止の運動を進めております。わたしたちのこの働きをフランシスコ教皇が祝福し、この趣旨を世界に伝えてくださることを期待しております。」(2014.06.07)

「ご承知のように、ノーベル平和賞候補に憲法9条を保持する日本国民がノミネートされております。フランシスコ教皇には、そのような素晴らしい憲法を持ち、戦争放棄をこれからも世界に発信し続ける日本国民を力づけ、励ましていただきたい、とわたしたちは願っています。また、33年前に広島と長崎を訪れた聖ヨハネ・パウロ2世教皇が行ったように、フランシスコ教皇にも、戦争の悲劇を繰り返さないことを訴えるメッセージを全世界に発信していただきたい、と願っています。(2014.06.07)


これらの要望に教皇が応じられない理由は、前に書きました。それは同時に、安倍首相の政策にも反するものです。つまり日本の司教団は、招待した主人の考えとまったく異なる立場を客に求める、奥方のようなものです。相手は、どう返事すれば良いか、困りますね。(困るというのは穏やかな表現です。自分を招待客の立場において、そのような奥さんをどう評価するか、想像してみて下さい)。司教団は分かってやっていると思います。だからそれは、安倍首相による教皇招聘への妨害です。安倍首相・日本政府から招かれた教皇が、安倍さんの政策を批判することは、普通にはあり得ません。まして安倍さんの政策はカトリックの教義に反していません。教皇が安倍さんを批判しないことは、安倍さんに徹底的に敵対する日本のカトリック(あえて一部のといいます)にとって、大きな打撃になります。

この辺りの状況が、今回の『教皇訪日再要請 司教団書簡』から読み取れるでしょうし、発表が遅れている原因も、そこにあると思います。



末尾ですが、ドイツ「Frankfurter Allgemeine」に次のような記事があります。このページはドイツの知人が教えて呉れました。(カトリック信徒です)。翻訳は私の娘で、全文を訳してあるのですが、皆様にお読み頂く自信はないと言っております。その程度であることを前提に、お読み下さい。

末尾部分のみアップします。全文はこちらです。

Vor seinem Abflug nach Südkorea hatte der Papst UN-Generalsekretär Ban Ki-moon an die UN-Charta erinnert und „konkrete Handlungen“ der Solidarität gefordert, um die zu schützen, die „von Gewalt betroffen und bedroht sind“. Die UN müsse in Übereinstimmung mit der UN-Charta handeln, um die humanitäre Katastrophe zu beenden, fordert Papst Franziskus. Zu den konkreten Handlungen der Solidarität zählt der Papst den Schutz vor Gewalt und Vertreibung sowie Hilfe für die Vertriebenen, denen auch eine sichere Heimkehr garantiert werden müsse. Viele wollen aus Furcht aber nur unter internationalem Schutz in ihre Heimat zurückkehren.

韓国へ出発する前、教皇は潘基文事務総長に国連憲章を思い起こさせ、「暴力に見舞われ、脅かされている」人々を守るための一致団結した「具体的な行動」を求めた。国連は人類の破滅を終わらせるため、国連憲章と合致した行動を教皇フランシスコは求めている。教皇は具体的な連帯行動に暴力と追放からの保護、追放された者への救援を加えている。追われた者への救援には確実な帰郷も保証されなければならない。しかし多くの者は恐れから、国際的援護のもとでのみ帰還したいと思っている。

Bisher hatte der Papst stets nur über diplomatische Interventionen gesprochen. Den Krieg mit der Waffe hatte er stets abgelehnt und auch kürzlich den Waffenhandel in Kriegsgebieten. Sein UN-Brief lässt nun auch an militärische Defensiveinsätze denken. Der Vatikanvertreter bei den UN-Organisationen in Genf, Erzbischof Silvano Maria Tomasi, sprach sich schon für ein bewaffnetes Eingreifen aus; und der derzeitige Nuntius in Bagdad, Erzbischof Giorgio Lingua, soll Filoni davon überzeugt haben, dass diesmal selbst der Vatikan für den Waffengang eintreten müsse.

これまで教皇は常に外交的介入についてのみ発言していた。武力による戦争に彼は常に反対し、また最近は戦闘地域における武器取引も反対していた。彼の国連宛書簡は軍による防衛作戦についても考えさせている。ジュネーブにある国連事務局のバチカン代表シルヴァーノ・マリア・トマシ大司教は武力介入に賛成する意見をすでに述べた。そして現在の駐バグダッド教皇大使ジョルジオ・リングア大司教は、今回はバチカン自らが戦を支持しなければならないと、イラクに派遣されたフィローニ前教皇大使を納得させたそうである。

Frankfurter Allgemeine ; Jörg Bremer氏の記事は、無根拠ではないでしょうが、教皇の国連・潘基文事務総長宛書簡内容は、ヴァチカンの公式文書を見たいと思います。(朝日新聞の例もあり、鵜呑みは危険です)。しかし冒頭に紹介したカトリック新聞の記事とも重なっており、教皇庁が、緊迫・緊張の中にあることは間違いないと思います。

そこへ日本の大司教様がお二人、
「ご承知のように、ノーベル平和賞候補に憲法9条を保持する日本国民がノミネートされております。(6/7付 岡田大司教のコメント)」
というような、浮世離れした『訪日再要請書簡』(6/7付コメントが踏襲されたならば)を届けに、教皇ご不在を承知で、ヴァチカンへ赴いたようです。

『書簡』がどのような内容なのか、強い興味を持ちます。(以上)



 ★ クライン先生の文を拝見して、私はシリアカトリック総大司教の発言を「カトリック新聞」から探した。

【ベイルート(レバノン)8月27日CNS】イラク北部クルド人自治区の訪問からレバノン・ベイルートに戻ったシリア典礼カトリック教会のイグナス・ユウシフ3世ユウナン総大司教は、過激派「イスラム国」による侵攻は「まさに宗教的浄化で大量虐殺未遂そのものだ」と語った。

「クルディスタンのアンカワやアルビルなどの都市で、私たち5人の総大司教と総主教が目にしたのは、イラク北部で弱い立場にある少数派の諸共同体に対する、言語に絶する人権侵害と共同体消滅の脅威でした」とユウナン総大司教は8月27日、語った。
それは明白な宗教的浄化と大量虐殺未遂でした

ユウナン総大司教とシリア正教会のイグナシウス・アフレム2世総主教らは、カトリックと正教会が合同で構成した総大司教と総主教の代表団として6日間イラクに滞在した。アルビルなどを訪問してニネベ平原から追われてきた人々を精神的・霊的に支援することが目的だった。

キリスト者や(クルド人の)ヤジディ教徒、シーア派イスラム教徒、シャバク人の共同体は、8月初めに「イスラム国」の侵攻を受け、強制退去させられる形で町や村々から避難してきた。

ユウナン総大司教は、避難民たちであふれかえる現地の様子を語った。

クルド人自治区では、「数千もの家族がいまだに路上で生活していて、耐え難い熱波にさらされ、生活必需品にも事欠いている上」、冬が近づくにつれ、「将来への不安を抱いています」と同総大司教は語った。クルド人自治区の現在の最高気温は40度を超えているが、冬は厳しく凍てつく寒さで、豪雨や大雪が降ることもある。

ユウナン総大司教は、キリスト者の避難民たちから最も多く耳にした質問は、「私たちは本当に帰れるのでしょうか?」だったと話した。

「その問いに対する答えで最も恐れられているのは、『それには答えようがない』でした」と同総大司教は付け加えた。

★ ネットのニュースで「オバマ大統領、シリア空爆を承認」というのがあった。


<米国>シリア空爆へ…大統領11日にも承認表明 米紙報道
毎日新聞 9月10日(水)22時4分配信

 【ワシントン和田浩明】米政府高官は9日、イラクやシリアで活動するイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」に対処するため、オバマ米大統領がシリア領内での空爆を承認する方針を固めたと明らかにした。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などが伝えた。オバマ氏は10日夜(日本時間11日朝)にテレビ演説を行い、対イスラム国の包括的戦略を公表するが、この中で空爆承認に言及する可能性がある。

 化学兵器使用が疑われるシリアのアサド政権に対する空爆を昨年9月に見送って以降、オバマ氏はシリア内戦への介入に消極的だった。しかし、イラクへの空爆を開始後、イスラム国を脅威とみる世論が急速に高まっている。空爆を実施すれば、イスラム国と敵対するアサド政権を結果的に助けることになりかねず、米国の対シリア政策は重大な局面を迎えることになる。

 オバマ氏は9日、連邦議会幹部に対イスラム国の包括戦略を説明した。ホワイトハウスによると、議会幹部らはイスラム国を「弱体化させ最終的には破壊する」との大統領の方針に賛意を表明。オバマ氏は、新規の対イスラム国作戦実施に関して議会の承認は不要との考えを示した。

 ワシントン・ポスト紙とABCテレビによる合同世論調査(9日公表)では、イラク空爆に米国民の71%が賛成し、シリア爆撃についても65%が実施を支持した。化学兵器使用疑惑でシリア空爆が検討された1年前に比べて支持が倍増した。一方で、オバマ氏の外交政策の支持率は低迷しており、これまでの対応に過半数が「慎重すぎる」と回答、不支持は56%に上った。(以上)

★ 恐ろしい、やはり日本のキリスト教の中には「宗教の仮面」をかぶって朝鮮総連と日本崩壊をもくろんでいたのか。
  そしてローマ法王やシリアの総大司教のお話は、壮絶をきわめ、真実を隠さない堂々たる発言である。
  西村真悟議員はクリスチャンであるとは聴いていたが、奥山さまとは京都大学のころから、年齢的にも同窓生として長いおつきあいと
  思われる。西村議員からぜひそのお話を伺ってみたい。


◆◆◆トピック!!
【言志】 復刊第二号は書店流通へ[桜H26/9/4]
https://www.youtube.com/watch?v=getZoWqZjlw&list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg
拙文のタイトルは
「敏腕・安倍総理の長期政権維持こそ日本を"普通の国"により近付ける」

========================
◆◆◆新著ご紹介  日本はなぜ成熟できないのか  
http://www.kairyusha.co.jp/ISBN/ISBN978-4-7593-1386-4.html
◆◆◆西部ゼミ「クライン孝子」の過去全出演記録(ビデオ)もお手すきの折
クリックしてご覧下さると嬉しいです。
http://s.mxtv.jp/nishibe/archive.php?keyword=%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%AD%9D%E5%AD%90============================
◆◆水島総】「言志」ついに復刊![桜H26/4/21]
http://www.youtube.com/watch?v=-e8_8svJ6w0&feature=youtube_gdata
「言志」18号 
http://ch.nicovideo.jp/ch132/blomaga/ar418736?cc_referrer=ch
=欧州におけるドイツの「完全復活」に続くは日本である=
クライン孝子
◆◆「表現者」57号予告
http://www.fujisan.co.jp/product/1281687591/?gclid=CKLAhd74uLYCFYLwzAodWm8A4A
連載 「情報戦略ー余りにも大きな日独間の隔たり」
-情報機関の作成にノロマの限りであった日本-
クライン孝子

◆◆◆◆「表現者」(偶数月16日発売)
MXエンターテインメント株式会社 窪田哲学
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴
40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

・ 上記につきクライン孝子名抜きのメルマガの転載・発言は固く
 お断りいたします。
(なお「クライン孝子」および「クライン孝子の日記」
と明記されていれば、転載・発言は大いに結構! 歓迎いたします)

メルマガ発行者: クライン孝子 (フランクフルト在住 )
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする