先日、ある大手のデパートに寄った。
今まで独学で勉強してきたフランス語を習いに行き、発音が上手くできないのでグループレッスンで勉強することにしたが、日本人教師のその発音にビックリ仰天した。
私よりひどいのだ・・・どうしょう・・・フランス人教師も選べたが、ずっと昔フランス人教師に習ったことがあり(3ヶ月だったが)、私のひどい発音にイライラしていたようなのでレッスンをやめたことがある。私のフランス語の発音はイタリア語かスペイン語だと怒るのだった。
それで、文法なども日本人の先生に習ってもいいと思ったのだが、ラジオやCDで独学していた私はその授業に「私の発音のほうがマシ、文法もそれほどではない」と少し後悔、しかし切符制であと4回通わなければならないので、もったいないのでしばらく通うことにした。
ところで、体操のレッスンも通っている。
昔、オペラの研究生の時は歩き方やバレエの基本フォーム、フェンシングの基本も習ったけれど忘れてしまった。
妹にいわれたのだが、学校では体育系クラブ活動をしていなかっただけに、本格的な体操のレッスンは苦しいだろうって。
その通りだった。でもこれで3回通い、少しづつ苦痛はなくなってきた。
その帰りにある有名デパートの台所用品の売り場に寄った。
中国語で張り紙がしてあり免税などとある。
電気炊飯器がズラッと並んでいて、日本人客の売り場ではないようだ。
しかしお客が誰もいない。
「爆買いはどうなったのだろう」と思いながら、キティちゃんの水筒などを見て回った。
店員さんがきて説明するのだけれど、どうも日本語が変だ。中国人らしい。
すぐにそこを離れて食器売り場でかわいいティーカップセットを見た。
外国製で高価、見るだけにしてそのデパートを出た。
大通りに出たらいつも眺めるペットショップに寄った。
以前、やんちゃぶりを発揮していた「豆柴」の子犬がいない。店員さんにきくともう売れたそうだ。
よかった・・・私は眺めるだけ。犬は飼えない。昔飼っていた犬が忘れられないから。
でも犬は大好き。
帰宅して次のメルマガを読んだ。いつも宮崎正弘氏のメールマガジンは読んでいる。
なるほどそうだったのか・・・。納得した。
銀座「爆買い」現場にも秋風。ブームが終わる兆候か
他方、決済通貨で人民元は世界四位に躍進したが
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10月6日、SWIFT社が発表した国際的な決済通貨のシェアは以下の通り。
米ドル 44・82%
ユーロ 27・2
英ポンド 8・46
人民元 2・79
日本円 2・76
僅かに0・03%だが、人民元が日本円を抜いた。
しかし外貨流出を防ぐため、中国当局は海外旅行の持ち出し外貨交換をひとり千ドルに制限したうえ、買い物決済手段の中軸を担う「銀連カード」の外貨使用上限を年間10万元(180万円)から五万元(90万円)に唐突に縮小するとした。
つまり買い物限度額が半分となったのである。
それかあらぬか、銀座の現場はどうなったか。筆者はさっそく銀座へでかけた。
相変わらず蝗の大群、観光バスがひっきりなし、集合場所で中国人を降ろし、あるいは集めているが、荷物が少ない。
「えっ?」という感じである。
銀座四丁目あたりで、中国人が電話で大声をあげているので、何を喋っているか訊いていると「バスの集合場所が分からない」「いま和光の前だけど、そこまでどう行けば良いのか?」
殆どの中国人ツアーが日本でも通話可能なスマホを持っていることには驚かされたものの、爆買いの様相からはほど遠いのだ。
先月まで荷物を何重にも抱え込んだ中国人ツアーが目立ったが、買い物袋をたくさん抱えている中国人はきわめて少ない。
免税店の幾つかを見学したが(見学時間は午后四時半から五時半ごろ)、ラオックスは閑古鳥、銀座通りの有名ブランド店=ルイビュトンやフローラ、ティファニーにもまばらにしか客がいない。
レストランも高級店をさけ、吉野屋とか、ラーメン屋、ファストフードに客が溢れているが、寿司屋では殆ど見かけなかった。
▲習近平、急遽ロンドンへとぶ可能性大
おりしも中国の習近平主席は10月20日から23日まで、急遽、英国を訪問するという情報が流れている。
さきの訪米で大失敗、つめたくあしらわれた中国は、米中心のTPP合意を目撃した。
こんな筈ではなかった、というのが中国の本音だろう。なぜなら訪米にあたって、ボーイング300機という大量注文が手みやげ、しかも随行訪米団は、なんと千名。このうち800名はアリババ、テンセント、ハイエールなど中国を代表する企業経営者だったから、すごい意気込みで米国に乗り込んだのに、議会演説を拒否され、米マスコミは黙殺に近い態度だった。
思惑の狂った中国は、西側との橋梁を演出する必要に迫られた。そこで御しやすいロンドンの小当たりしようという計算が働く。
なにしろ英国がAIIBに先に手を挙げて呉れたお陰で、57ヶ国の参加表明の胎動を作り出したのだから、この危機に米国にあてつけるように、英国に飛んで、孤立打破の道筋を協議する目的があるのだろう。
さらに二番手の投資国=ドイツがVW問題と難民60万人受け入れにより、対中投資縮小、VW新工場沙汰止みの可能性もでてきたため、中国の焦りが深刻化したのかも知れない。
★ またドイツのメルケル首相はチャイナからインドへと方向を変えたようである。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)10月10日(土曜日)
通算第4678号 <前日発行>
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ドイツも中国経済に見切りを付けた?
メルケル首相、財界を率いてインドを訪問していた
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就任以来、メルケルは七回、ドイツ経済界幹部を大量に引き連れて北京を訪問し、大々的な中国投資を展開してきた。
VWに代表されるように、ドイツにとって中国市場は貴重な存在だった。なにしろVWは昨年970万台を生産したが、このうち360万台を中国で販売したのだ。
メルケルのインド訪問は2011年以来である。
10月5日にモディ首相と会談し、一緒にバンガロールへ飛んでボッシュ工場を見学した。「ドイツの技術とインドのIT技術の連合により、独印経済協力は新しい地平を開く」などとして、さかんな投資への意気込みをみせた。当面、一億ユーロの対インド追加投資を発表した。
モディ首相は14年にドイツを訪問し、ハノーバーメッセでABB社のブースを見学し、両腕ロボットの展示に見入ったことがあり、積極的にドイツ企業のインド進出をプロモートしてきた経緯がある。
それにしても中国一辺倒だったドイツも、VWスキャンダルに加えて中国経済の失速を目の当たりにし、中国への態度を一変させたのかも知れない。
それとも、これは地殻変動のはじまりなのか。
★ ではここで一曲。マリオ・デル・モナコが歌う「秋」
MARIO DEL MONACO ''AUTUNNO''