◆安倍改造内閣の進路~やるべきこと、やってはならぬこと
パネリスト:
石井昌浩(教育評論家・日本教育再生機構副理事長)
小川榮太郎(文芸評論家)
加藤清隆(政治評論家・拓殖大学客員教授)
施光恒(九州大学大学院准教授)
田村秀男(産経新聞社特別記者・編集委員兼論説委員)
西岡力(「救う会」全国協議会会長・東京基督教大学教授)
馬渕睦夫(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
司会:水島総
1/3【討論!】安倍改造内閣の進路~やるべきこと、やってはならぬこと[桜H27/10/17]
馬淵 プーチンの来日はOK、やってはならないのは日中韓の会談
田村 消費増税はやってはならない、財政を緊縮してきている、これ以上緊縮すべきではない。
アベノミクスを撒き直すことだ
加藤 一億総活躍大臣について、安倍総理は次の次くらいにこの加藤大臣を総理にと考えているのではないか。「シリアの難民について引き受けないのか」ときかれた安倍総理は「その前に女性など活躍してほしい」
拉致担当の大臣は場違いといわれるが、官邸主導で拉致問題をするのではないか。
西岡 月曜日に加藤大臣に会った、米子に行ったのだが拉致議連に入ったことはない、昨年のストックホルム交渉が行き詰まっている。担当をかえたので一番側近の自分を担当者にしたという。
加藤氏は安倍総理が動きやすいように選んだ。
外務省だけの秘密交渉でなくする。
小川 一億総活躍の担当大臣を現状でできる状況で選んだ。参議院選で景気の失速にならなように、派手なドラマにならないようにする。加藤大臣、副大臣以下に安倍さんに近い人を選んだ。
施 一億総活躍は理念は賛成している。ただそうなるのかな?女性の活躍といっても外国人の家政婦を入れるなど、そして英語偏重の改革など普通の日本人が参加できなくなるのではないか。
水島 安倍内閣を冷ややかに見ているメディア、私は加藤さんの意見に近いのだが、直轄で官邸でやっていくということ、これからTPPの批准のことなど、景気もよくないので消費税10%は、やめるようになると思うが。最初の段階では気配りの行き届いたことをやっているのではないか?
岸田さんは力をつけた、石破さんは派閥をつくったが、第二次の安倍内閣
加藤 佐藤総理に近づいてる。
水島 今年は安保法制と税金の問題になるのでは?
教育の問題はじっくり検討されていない言葉の問題、
石井 てんこもりの教育は少し見直すべき。グローバルとか。
新国立競技場の問題ははじめからやり直すことだ。
文科省の通知、見直すべき。大局観が何もない。教養を軽視するのは目先のことだけ。
施 ビジネススクールのような教育は見直すべき。「社会的要請」とよく言うがこれは「財界の要請」
英語と言うのも国家百年の計というよりもビジネスや株価が上がるようにということだろう。
水島 教育を生活手段・金儲け手段としてしか見ていない。薄っぺらい感じがする。
小川 私はあらゆる勢力から安倍政権弱体を排除するということに費やしてきた。
拙速だったりすることも多く、保守側が教育の問題では強く出していく必要がある。
加藤 外務省の人が言葉を知らない、歴史の勉強をしていない。「国益とは何か」という勉強をせよと
言ってきた。背骨が入っていない。 くやしいおもいがある。
馬淵 加藤さんに反論するのではないが、外交官は語学は出来るけれど日本語ができないといいますが、
彼らがきっちりと英語で発想できるとは思えない。日本語が出来ない人を育てるということになる。
小学校では英語より日本語をしっかりすべき、英語で発想しようとすれば日本語でキッチリ発想できないと
できない。
西岡 憲法改正をしてほしい。愛国心がなければならない。自国の文化を誇れる日本人をつくるべき。
国際政治学者や歴史学者がそうでなければならない。英語はうまいが愛国心がない。
ユネスコの記憶遺産の問題も出たが、外務省はきちっとした事実関係を発信していない。
憲法問題を今直さないとチャンスがなくなってしまう。
水島 日本語を学ばなければいけないというのがわかっていない。
田村 中小企業は英語では負けてしまう。
施 小学校で正式に英語を教科にするというのに心配している。
有名校が面接に英語でというのも出てくるだろう、すると小学校の間に短期留学させたりするケースも
でてくる。教育格差も広がるし日本語がよくわからないうちに英語を学ばねばならない。
そういったところで育った子供が次の世代のエリートになってしまう。
グローバル人材のような子が日本のリーダーになるとどうなるのか。
小川 教育の問題は他のことと次元が違う。
馬淵 日本人が英語が下手なのは植民地にならなかったからだ。
フィリピンのメイドが英語で子供に接するとどうなるのか。
西岡 韓国では日本人は他人に迷惑をかけてはならないと言われている。
国連の共通語に日本語を入れるべきだ。これだけおカネを払っているのだし、国際社会で日本語で話をする必要がある。
石井 グローバル化英語化というのは財界と政界が間違っている。憲法改正をしても日本語がなくなったら終わりだ。カジノの解禁も絶対にしてはならない。
日本は惨憺たる国になる。オリンピックの為に資金をカジノでというのは絶対にだめだ。
水島 日本語を認めないというのは日本を認めないことだ。何千年も続いている文化だ。
団塊の世代が全くこういったものがわかっていない。若い人のほうがわかっている。
加藤 大学はビジネススクール化している。勘違いしている。
水島 日本語は自然とか人間とか深さ大きさを子供たちに伝えていない。
小川 万葉集以来の素晴らしい文学の日本語は英語圏にはないものだ。
西岡 母国語として日本語を身に着けるのは大切なこと。他
2/3【討論!】安倍改造内閣の進路~やるべきこと、やってはならぬこと[桜H27/10/17]
馬淵 この間の国連総会の時、うまくいったのは安倍・プーチン会談だけだった。
一番わりを食ったのは習近平、アメリカは習近平を捨て、ロシアとは話をするということに切り替えた。
今までのような対決から緩和するようにする。
アメリカは中国の暴走を抑え、アメリカとロシアの緩和の為に安倍さんの動きがある。
プーチンさんのメッセージは北方領土の件は安倍さんとしか話さない、外務省には冷たかった。
米ロ関係の改善のために日本が仲介のようになるのを望んでいる。
しかし世界はもう危ない。
日中韓の会談はすべきではない。
ソウルに行くべきではない。話をしたかったら朴槿恵が頭を下げてくるべきで、世界に公言しなくてはならないい。韓国は日本に甘えすぎ、日本は韓国を相手にしない、それが韓国の為になる。
加藤 ドイツでサミットがあったが、安倍さんはドイツに入るよりも先にウクライナに入った。
南シナ海でも中国の横暴を世界に言ったこと。TPPは経済安保の側面があると安倍総理が考えた。
田村 中国包囲網だというTPPの評価など、単純な包囲網ではない。アメリカの国益になることだ。
オバマは一方ではアメリカでは中国を参加させなくてはという意見もある。
過大評価してはならない。加藤さんの言う意味もわかるが。
アメリカはリアリズムがある。経済もアメリカがやってくれるというのは考えられない。
決定は来月11月にするが、アメリカは中国と妥協もしている。裏で決まるので11月は要注意だ。
アメリカは経済で安全保障もとは考えていない。
規律のない中国特有の共産党のシステムをアメリカは受け入れるのか?
日本政府はアメリカを厳しくチェックすべきである。
中国全体をグローバル経済に受け入れたら世界の為になるという考えもある。
西岡 中国・北朝鮮が軍事パレードをして、中国のパレードに朴槿恵は行き金正雲は行かなかった。
朴槿恵は習近平と北朝鮮のことを話ししたが、中国の衛星国になるということか。
向こうは拉致問題の調査を終わっていると言っているが、9月にジュネーブで、日本の家族会の飯塚さんが話した後、北朝鮮の代表が「日本が調査を受け取らない、日本が悪いんだ、日本は戦争犯罪をした、人権など言う資格はないと言った。
朴槿恵と習近平がいたとしゃべっただけで北朝鮮では捕まった人がいる。
日韓関係は最悪に近づいている、中国はそれを狙っている。
オバマは危機感はほとんどない。
朴槿恵は目の前の支持率が気になっている。
日本は日本の自衛隊が護らないといけないというのに、核ミサイルも朝鮮総連のおカネが出ているということ。
馬淵 日本はロシアとの関係が、韓国の今の状況から言えば
官僚も外務省もメディアも含めてプーチンをけしからんと言っている。
朝鮮半島も混乱したほうがいいと考えている人もいる。
グローバリストが日本を世界市場に組み込もうとしているのが、安倍さんの第3の矢を影にいる人材会社の誰かさん。日本人の考え方が世界を安定させる。ほとんどの戦争はグローバリストがやっている。
アメリカのグローバリストをどう抑えるか、今までと違う方法があるのではないか。
西岡 北方領土問題はプーチンは譲れないと思う。アメリカとの安全保障のことがあるのに、プーチンに
期待するのはどうか?
馬淵 ロシアにとって必要なのは安全保障、北方領土を返して安全保障を得るのがいいのか、日本の経済技術能力、ハイテク産業である。これで四島が帰ることがあるかも知れない。
小川 錯綜としたゲームが続く。加藤さんがドイツのサミットで安倍さんが注目されたと言っていたように、
我が国の国防力は何かと言うこと、安全保障のことを国民が考えるのが悪くて、考えないのが平和だというベクトルを変えないとならない。参議院選の後に考えてくると思う。
どっちかしかないのだから、誰と組むのか、国民的な意識にきているように思う。
施 マスコミは朝鮮半島の情勢や尖閣の問題はほとんど言わずに日本が戦争を起こすというように、シールスを持ち上げたりした。国民の覚悟に関わる。
安倍政権にグローバリストの暗躍を強く感じる。
TPPで地方は壊滅、地域共同体がなくなって荒廃した地域が多くできると思う。
TPP,配偶者控除、女性の活用・・・など道徳教育とはどうなるのか。
小川 暗躍というがグローバリストの中に安倍が入って行ったのだから全員敵になる。
施 取り込まれないようにすべきだ。
加藤 アメリカから年次予防所などが出て、霞が関全部がそこに流れてしまった。
水島 教育など。「ゆとり教育」を受けた人たちは可哀想だ。
石井 安倍さんは「保守」を捨てているのではないか。英語教育とかカジノとか。
施 日本人が入場しやすいように日本人向けのものもというのもある。
小川 戦後レジームと言うのも封印しないとぶっつぶされる。防波堤になる人材がいるかということ。
西岡 拉致問題も昨年「官邸主導でやる」と言って特命大臣にさせるという。
日本を取り戻す前に安倍晋三をどうやって取り戻すのか。
3/3【討論!】安倍改造内閣の進路~やるべきこと、やってはならぬこと[桜H27/10/17]
加藤 拳法改正について。第三次安倍内閣は池田内閣のように経済中心になるという、仮にうまく行ったとすると、総裁任期が伸びれば自民党総裁任期が伸びないといけない、経済が良くなっているようならないといけない。
維新の党にそれを期待したが、橋下氏との間に密約があり、選挙になれば橋下氏は閣僚にするというようになっていたが、分裂してしまった。
極めて三分の二は厳しい。
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