ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

三宅博先生、「安倍首相の訪米について」・・・他に藤原正彦氏 日本が警戒すべき「現実主義の暴走」

2017年02月15日 | 政治

★ 三宅博前衆議院議員が、2月13日 に書かれた注目の記事です

「健康回復及び活動再開のお知らせと、安倍首相の訪米について感じたこと」
                      
皆様、長い間ご心配をお掛けしましたが、ようやく体調も回復してまいりました。
これから活動を再開致しますので従前同様ご支援ください。

私が心から尊敬する戦後の代表的な外交官に曽野明氏
(そのあきら 1914年~1995年、元外務省ソ連課長及び西ドイツ大使)がおられた。

40年前に初めてお会いした時、「日本の首相が外国を訪問した場合、
相手国が日本の首相に対して歓待された場合は
日本にとって不利な結果に繋がることがほとんどである。」
と教えられた。

プロの外交官から見て、これは交渉の行方を占う原則的な見方である。
その代表的な過去の事例が昭和31年10月、当時の鳩山一郎首相のソ連訪問であった。
当時ソ連は一刻も早く日本と国交を回復し日本国内に於いて諜報活動の再開を熱望していた。
その実現の為には北方領土全面返還と日本人抑留者の即時帰国を覚悟していたのだ。

しかしながら鳩山首相は吉田元首相との政争に明け暮れ、
挙句の果ては自らの政治的功績を焦るあまり、ソ連の真意を見抜けず、
みすみす北方領土解決及び抑留日本人の即時帰国の戦後最大のチャンスを失ってしまったのだ。
これこそ日本にとって痛恨の一大事であったといえよう。
当時ソ連課長出身の曽野明氏は、鳩山首相がモスクワに到着した時のブルガーニンをはじめとするソ連側の大歓迎の様子を見て
「しまった。大変危険だ。」と直感的にこの外交的大敗北を予感したのだ。

時は移り、今回の安倍総理の訪米に対するトランプ大統領の異例な大歓迎を見て、60年前の鳩山一郎首相によるソ連訪問に既視感を覚えたのだ。
あまり自国の政治指導者の批判はしたくないのでこれ以上申し上げない。
後は皆様のご判断に委ねたい。
                                      前衆議院議員 三宅 博


ー 天衣無縫 三宅の一刀両断!ー(三宅博WEBサイト)
http://blog.goo.ne.jp/yaonomiyake/e/fab0deaf9b960fd6a6dcf8ec9b6c13de

三宅博公式ホームページ
http://www.miyakehiroshi.com/ 

 

 三宅先生はやはり「真実の政治家」だ。お人柄は誠実で損得なく日本の為に全力を尽くされる。私は三宅先生を深く尊敬しており、わが師と勝手に思っている。(三宅先生勝手にすみません・・・でも私以外にもたくさんそう思っている方が多いのですよ。)

そして、以下は私の心情として書いたものです。(1~5

 国家の防衛の基本は「史記」の刺客列伝で有名な言葉


「士爲知己者死」・・・士は己を知る者の為に死すを思う。

「英霊」にあらぬ罪をかぶせ、そして日本に関係ないはずの南スーダンに自衛隊を派遣させた現政権。

7月の「戦闘」にしても、自衛隊の「日報」に書かれたことの重大さは書かれた内容以上のことであろう。
しかし、これに対してどういう対応をしたのか・・・心も凍るとはこのことだ。

 南スーダンの自衛隊派遣は隊員の方々は「命を賭しての覚悟」であったと思う。
それに対して安倍総理の言葉は、心配する国民に対して、留守を預かる自衛隊員の方々のご家族に対して、「言葉遊び」と評され、もはや常軌を逸したものに思える。

「南スーダンは永田町より危険」・・・安倍総理、愚弄にも程がある。
いくら訪米で脚光を浴びても、今の世界がどういう状況であろうとも「国家防衛」の基本精神がないむごい言葉は「ジャップ!」と西部先生ではないけれど私でも言いたくなる。


 基本中の基本が抜けている不快さ、派手な脚光に大拍手、これでいいのか?と心配でたまらなかった。
「命」をかけている自衛隊に対して愚弄しているとしか思えない不誠実さ、これは心の底にしっかり刻まれた。
誰がこれから命を賭して国を護る気になるだろうか。
命を賭すということがどんなに重いことか、安倍にはわからないだろう、わかるだけの「文化」がないのだ。


 藤原正彦氏(数学者で作家 著書「国家の品格」)は、今回の安倍総理の訪米には一定の評価をしながらも、このようなことを述べられている。興味深く読んだ。
(藤原氏の言う「原理主義」とは安倍氏ではなく「信念なき利己的で下品なホシュ」か・・・時として人を陥れるユダにもなる)


「国益を重んじる現実主義は大事です。原理主義よりは安全です。
ただしその反面、利益しか念頭にない人も問題でしょう。
日本にとって心配なのは、トランプ大統領がビジネスマンであること。
商人には理念がなく利益しかない。
これは反対に「現実主義の暴走」につながる危険性がある。

とりわけ日本が警戒すべきなのは、トランプ大統領が「中国と手を組めば儲かる」と判断し、日本の頭越しに対中接近をすることです。そうなれば我が国が第2次世界大戦時のポーランドの二の舞になる恐れがあります。

当時ポーランドは東のソ連、西のナチス・ドイツの台頭におののいていました。
そこでポーランドは1932年にソ連と、1934年にドイツとの間に不可侵条約をを結び、祖国を護ろうとしました。
ところがポーランドの頭越しに実はヒトラーとスターリンが秘密協定を結んでいたのです。

教養の欠如によって悲劇が起こることのあることをポーランドの事例は教えてくれるのです。(藤原正彦氏 VOICEより)

★ ここで藤原氏のいわれる「教養」は「文化」がベースになっているものと思うのです。(ベッラ)


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イタリアの巨匠マウリツィオ・ポッリーニの歴史的名演、ショパン「プレリュード」

Chopin prélude op 28 nr 24 by Pollini


須賀しのぶ著「また、桜の国で」の中に・・・戦争で最初に破壊されたのはショパンの像であった、と書かれている。

 
コメント (6)
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