防衛相「隠蔽にあたらず」 PKO日報巡り (日経新聞)
2017/2/8 12:45
稲田朋美防衛相は8日午前の衆院予算委員会で、「廃棄済み」を理由に不開示とした陸上自衛隊の南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報を一転公表したことに関し「隠蔽にあたるとの指摘はあたらない。防衛省として情報公開請求に適切に対応してまいりたい」と述べた。「文書を探索できなかったことは十分な対応でなかった」とも語った。
日報は昨年7月に南スーダンの首都ジュバで大規模衝突が起きた際のもので「戦闘が生起」との記述がある。政府の法的な意味で「戦闘」はないとの説明との整合性について、防衛相は「武器で人を殺傷し、ものを壊す行為はあったが、国際的な武力紛争の一環とは評価できない。法的意味における戦闘行為ではない」と説明した。PKO5原則は「守られていた」とも強調した。民進党の小山展弘氏への答弁。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS08H1S_Y7A200C1EAF000/
文書には生々しい記述が並ぶ
「宿営地5、6時方向で激しい銃撃戦」(11日日報)▽「今後もUN(国連)施設近辺で偶発的に戦闘が生起する可能性」(12日日報)▽「直射火器の弾着」「戦車や迫撃砲を使用した激しい戦闘」(12日レポート)――。事態悪化時の想定として「ジュバでの衝突激化に伴うUN(国連)活動の停止」を挙げ、PKO継続が困難になる可能性にも言及していた。(朝日新聞)
・・・これは他紙にはない記述なので抜き書きしました。
http://www.asahi.com/articles/ASK275WKHK27UTIL04J.html
南スーダンPKO派遣部隊の日報を発見 一度は「廃棄」と説明 防衛省 (産経新聞)
南スーダン国連平和維持活動部隊が作成し、防衛省が報道陣に公開した昨年7月11、12日分の日報=7日
稲田朋美防衛相は7日午前の記者会見で、情報公開請求に対して昨年12月に廃棄したと回答していた南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊部隊の日報が、このたび見つかったと発表した。
防衛省によると、自民党の河野太郎衆院議員らの指摘を受けて再び探したところ、情報公開請求を受けた期間の日報が、統合幕僚監部で電子データとして見つかった。稲田氏は「防衛省として文書を探索しきれなかったことは、十分な対応ではなかった」と陳謝した。
日報は、部隊が日々の活動状況を記録したもので、上級部隊への報告用に毎日作成。情報公開請求を受けた時点では、日報を作成した部隊と、上級部隊である中央即応集団の司令部を中心に調べただけだった。
「廃棄した」PKO日報、防衛省内で保存確認 (読売新聞) 2017年02月07日 18時49分
国連平和維持活動(PKO)で南スーダンに派遣されている陸上自衛隊の部隊が日々の活動状況を防衛省に報告している「日報」について、同省が、情報開示請求を受けた際に「廃棄した」と回答しながら、その後、省内で発見されていたことがわかった。
7日、稲田防衛相が閣議後の記者会見で明らかにした。
同省によると、日報は、ネットの専用掲示板でやり取りされていた。国内にいた陸自の担当職員がダウンロードし、南スーダンを巡る他の情報と合わせて、上官向けの報告文書を作成した時点で廃棄していた。
同省は昨年10月に開示請求を受け、同12月、「廃棄したため存在しない」と回答していた。今回、省内で改めて探したところ、PKO業務を統括する統合幕僚監部の職員が、掲示板からダウンロードして保存していたことがわかった。同省は「隠蔽ではないが、批判もあり、半年間保存するよう運用を改めた」としている。
テレビ朝日
「廃棄した」としていた南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報が見つかった問題に関連して、稲田防衛大臣は8日午前、「日報は見ていない」などと発言し、野党は批判を強めています。
民進党・小山衆院議員:「モーニングレポートや日報、これは一次情報、ご覧になったか、ならなかったのか」
稲田防衛大臣:「今、お尋ねのモーニングレポート、現地の派遣部隊が作成をしていた、ご指摘の日報そのものについて(当時)見たということではない」
民進党・小山衆院議員:「びっくりするものだ」
去年7月にアフリカ・南スーダンの首都ジュバで200人以上が死亡した大規模な戦闘が起きた時期に陸上自衛隊の派遣部隊が付けていた日報が見つかったことを受けて、民進党は稲田大臣を追及しました。稲田大臣はこれまで「戦闘行為はなかった」と説明していましたが、「日報は見ていない」と答弁したことで、野党側は発言の根拠を示すよう求めています。(以上、報道より)
★ 「夜桜亭」ライブで水島氏がこのことを言っていた。(偶然この番組のライブを見ていた)
「大臣が細かいところまで日報を見るわけがない。報告があればわかる。
毎日毎日現場の日報を見ることはない。そこは役人との連携が出てくる。
大臣はなにもかも見ているのではない。
豊洲のことも同じ。石原元知事も何から何まで細かいことも見ているのではない。
・・・こう述べているけれど、
「南スーダン」の日報はそんな扱いなのでしょうか。
命をかけて南スーダンで危険を知らせているのに、しかも行けと言ったのはどこの党でしょうか。
本当に南スーダンに行かなければならないことだったとは思えません。
呆然としました。
★★ 今日は空しい気持ちで一日を過ごしました。
人の命を救ってきた自衛隊の方々のことをここまで「軽視」している政治姿勢で、日本を護るということを考えているようには思えません。とても悲しいし悔しくて怒りでいっぱいです。
ブログのティールーム
ヴァーグナー「ヴァルキューレ」から ヘルデン・テノーレ(英雄的な声のテノーレ)である
ヴァーグナー上演史上、最高の名歌手、マックス・ローレンツが歌っている歴史的名演。
WALKURE; Act 1 (part 2): Dich selige Frau hält nun der Freund,
★ ここでマックス・ローレンツによって歌われている「ヴァルキューレ」の英雄ジークムントは何と父である全知全能の神のヴオータンによって滅ぼされる。
ドイツの「あの時代」に世界最高峰の名歌手として人々の心を震わせた名演奏です。
ローレンツのヒロイックな歌にヒトラーは魅了され夢中になります。
しかし・・・
名歌手ローレンツの夫人はユダヤ人、家族を護ること・祖国ドイツを愛することの狭間でローレンツは何に向かい何を感じ、歌ったことでしょうか。