マリア・カラスが歌うオペラ『ジョコンダ』より
★「ディーヴァ(女神)」「永遠のプリマドンナ」と、今も絶賛されるマリア・カラス。
全盛期は10年ほどで、その幅広いレパートリーは、それぞれが完璧だった。
決して美声ではないが、その直観力は、魔法の言葉のように歌詞が際立ち、音楽と相まって素晴らしい感動を起こした。
今回はそんなマリア・カラスの宿命のオペラといわれたポンキエッリのオペラ『ラ・ジョコンダ』から。
★マリア・カラスは、まだ無名の頃、イタリアのヴェローナで「ラ・ジョコンダ」を歌い、その才能をあらわした。
そして煉瓦会社を経営する30歳も年上のメネギーニ氏と結婚。
メネギーニ氏は、仕事を捨てて、妻のオペラ出演のためにマネージメントをし、こまごまと世話をやき、夫婦仲はよかった。
しかし、カラスはソプラノ歌手として頂点を極めたが、声の凋落はまもなくやってくる。
そんなときにギリシャの海運王オナシスがカラスを誘惑し、カラスは夫と離婚してオナシスと結婚することを承諾するが、何と、オナシスは
ジャクリーン・ケネディと結婚、傷心のカラスは音楽にカムバックを考えるが、すでに栄光の声は衰え、パリのアパートでひっそりと
亡くなった。
★カラスの死後、夫だったメネギーニは「わが妻、マリア・カラス」という本を書き、妻はオペラ「ジョコンダ」のアリアの歌詞を書いて
送ってきたという。
そのアリアは「自殺!」だった。
・・・「自殺」のアリア
もちろん、カラスの死因は自殺ではないが、すっかり希望を失い、人とも交流せず、表舞台に出ることはなかった。
このyoutubeの場面は、場末の歌姫ジョコンダが片思いする貴族エンツオの恋人で恋敵の、美貌の人妻ラウラを殺そうとするが、
ラウラはジョコンダの母親の命の恩人と知り、不倫の恋で追われるラウラを逃す。
エンツオとラウラは、政略結婚で引き裂かれた仲だった。
恋に破れ、悲惨な思いのジョコンダの苦悩を歌い上げる素晴らしいマリア・カラスの歌唱、いつも耳に残る名場面である。
・・・マリア・カラスと名付けられたバラ
★イタリアのペルージャにお住いのミルティリさまよりうれしいお言葉を頂きました。
また「君が代」をイタリア語訳されています。(以下転載)
Auguriamo la Vostra Generazione
Di continuare il millennio e gli otto millenni,
Un ciottolo fino a diventare un masso
Con i muschi lussureggianti.
「君が代」 です。
2,3週間前に「Bella Cantabile」というブログに出会いました。
「歌に生き恋に生き」
Vissi d'arte vissi d'amore、
恋の方は存じ上げませんのですが、歌に生きる声楽家の方です。
政治家、評論家の方達が朋友で、 (注・演説会を聴きに行っているだけです。ベッラより)
選挙前にホテルでの集いで「君が代」を歌われて好評だったそうです。(以上)
★ ミルティリさま、ありがとうございました。
ミルティリさまは音楽家で、ペルージャにて声楽・ピアノを教えていらっしゃいます。
マリア・カラス
TVで映画を観たような・・・どの映画か忘れた。
>ミルティリさん
面白いお友達ができましたね・・・日本人?
今度はイタリア語で歌ってくださいまし。君が代
このたび、君が代のイタリア語訳、これは日伊友好に
役立つことでしょう。
和訳なのですが歌うようにはお考えでない、
歌詞の重みを伝えようとされていうと察します。
君が代はやはり日本語でしか歌えない、
その他の国の国歌もそうですが。
それだけにその国の国歌の魂を外国語で伝える
ことの意義を思います。