楽しみにしていたラファエル前派展に行ってきました。この企画展がロンドンで開催されることを知ったのが、丁度、2012年の私の帰国直前。地団太踏んで悔しい思いをしたのですが、まさかワシントン、モスクワを経由して東京までやって来てくれるとは・・・。大感激です。
テート美術館の目玉作品が「これも!あれも!」という具合に大盤振る舞いされています。大好きで、この作品を目指し、幾度もテート美術館に足を運んだ、ミレイの「オフィーリア」も来ています。これだけのテート美術館の目玉作品群を一挙に見せてくれるとは何たる大盤振る舞い。逆に、今の時期にテート美術館にラファエル前派の作品を見に行った人は、ホントがっかりでしょうね。
≪シェクスピア『ハムレット』に登場する悲劇の女性「オフィーリア」≫
テート美術館は、頻繁に作品や展示場所を入れ替えるので、「オフィーリア」のような目玉作品を除いては、都度都度見られる作品が変ります。今回の展示作品の中でも、「あれ、こんなのあったけな???」という作品も多数展示されていました。なので、懐かしの作品に再会するという楽しみと、新たな作品を鑑賞する楽しみと私にとっては一度で二粒美味しい美術展となりました。
「オフィーリア」に加えて、同じくミレイの「マリアーナ」があったのも嬉しかった。鮮やかな色遣い、きめ細かい微細にわたる描写、モデルの官能的ポーズには、強裂に惹きつけられます。
≪マリアーナ≫
これだけの規模でラファエル前派の作品を一同に鑑賞できる機会はそうは無いと断言できます。会期も残り少なくなってきましたが、強くお薦めしたいです。
森アーツギャラリーはほぼ毎日夜8時まで開館しているのも嬉しいです。私も就業後に訪れましたが、ゆっくり、しっかり鑑賞できました。会期終了までにもう一度行きたいです。