その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

渥美 育子 『「世界で戦える」人材の条件』  (PHPビジネス新書)

2014-07-10 21:53:47 | 


 手に取るのがちょっと恥かしくなるようなタイトルの自己啓発本だが、なかなかユニークで面白い。

 グローバルでビジネスをするには、其々の文化・価値観(マインドセット)への理解が欠かせないという考えのもと、日本(人)のグローバル化に向けてのスタンスや学習法のアドバイスが書いてある。

 お勧めは、巻末の筆者独自作成の「グローバルナビゲーター」。世界の主要国の国民性(中国人、ロシア人、アメリカ人等)の史的文化層、カルチャル・モティベータ―、カルチャル・ディモティベータ―を図表でまとめてくれている。「××人(例えば、アメリカ人)だから・・・」というステレオタイプで人を見たり、理解したつもりになるのは、逆に目を曇らせてしまうこともあるということを常に自戒の上で、一般論として、この「グローバルナビゲーター」に記載してあることを理解して、商売したり交流したりすることは、早い相互理解につながり役に立つと思う。この章を立ち読みするだけでも、世界の文化、価値観の多様性が理解できるだろう。
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