三菱一号館美術館で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展~アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」に足を運びました。ワシントン・ナショナル・ギャラリー(正式名はNational Gallery of Art)はむか~し学生時代に訪れたことがありますが、ナショナル・ギャラリー所蔵の絵を見るのはそれ以来です(もっともどんな絵があったかもさっぱり覚えてませんが)。本展は、創設者の娘エイルサ・メロンのコレクションを中心として、フランス印象派とポスト印象派の作品を展示しています。
満足度は好みや期待感によるでしょうね。展覧会特設HPにも『「優しい」印象派コレクション』とある通り、邸宅に置くような小型の絵を中心した展示は、落ちついて穏やかな気分に浸れます。邸宅美術館的な雰囲気を持つ三菱一号館美術館にはある意味ぴったりの絵と言え、週末の夕方にぴったりのリラックスした雰囲気を味わえました。
ただ、正直言うと、ちょっと物足りない感もありました。印象派ということで力まず楽しめるのですが、磁力に吸い付けられるような絵は少なかった気がします。ポスターにもなっているルノアールの女性像は、上品で洗練された美しい女性でお好みでしたが、それ以外は特に痺れる作品はありませんでした。
《ピエール=オーギュスト・ルノワール《猫を抱く女性》1875年頃 油彩、カンヴァス、56×46.4cm》
私としては、秋に同館で開催される「プラド美術館展」に期待かな。