
渋谷Bunkamuraのザ・ミュージアムは、金・土は夜9時まで開館していて、とっても便利。金曜日の仕事帰りに立ち寄りました。
ウィーン美術史美術館の所蔵品から、風景画が生まれたとされる16世紀から18世紀に至るまで、オランダ文化圏の絵を中心に展示されています。
16世紀の風景画は、風景そのものを描くというよちも季節画や月歴画として、人々の生活を描いているところが、風俗画好きの私には楽しめました。当時の人々が活き活きと生活している様子が伝わってきます。
思いのほか知っている画家の絵が少なかったです。ティチィアーノ、ピーテル・ブリューゲル(父)の子供であるヤン・ブリューゲル (父) 、カナレットぐらいで少々残念。ウィーン美術史美術館にはピーテル・ブリューゲル(父)のコレクションでも知られているので、一枚ぐらい持って来てもらいたかったなぁ。
それでも、静寂で人気の少ない美術館で、ゆっくりと絵を見ながら金曜日の夜を過ごすのは何とも贅沢な時間であり、お勧めです。

ヨアヒム・パティニール《聖カタリナの車輪の奇跡》1515年以前 油彩・板

ルーカス・ファン・ファルケンボルフ《夏の風景(7月または8月)》1585年 油彩・キャンヴァス