
今週末のフルマラソンに向け、何かヒントになればと思い読んでみました。あの高橋尚子さん(Qちゃん)のコーチとして名をはせた小出義雄さんのマラソン指南書です。
本書の一貫したテーマはタイトル通り、30キロ過ぎて一番早く走ることです。とにかく、前半は「タイムの貯金」をしないで、「体力の貯金」をすること。これが繰り返し出てきます。初のグロスタイムのサブ4(3時間台で完走)を達成した、今年2月の東京マラソンでは、偶然ですが30-35kのラップタイムが一番早かったので、私的にもとても腹落ち感がありました。
本書では、サブ4、サブ3のための3カ月の練習メニューが紹介されています。私は、東京マラソンのサブ4がフロックで無かったことを証明するために、連続サブ4完走を目指しているので、サブ4メニューを参考にしました。面白いのは、私の手元には、昨年の金哲彦コーチの「3カ月でフルマラソン 「サブ4」の勲章を手にいれろ」の3カ月メニューとMizuno社のホームページから印刷したサブ4向けの練習メニューがありますが、そのどれとも違っています。一言で言えば、一番、厳しいメニューです。サブ4の練習は「脚つくり」が肝ということで、脚に刺激を与える練習がたくさん。読み始めた時には、既に1か月前だったのでつまみ食いですが、参考にさせてもらいました。
さあ、あとは本番で、実践するだけです。
【目次】
第1章 マラソンのコツは「後半型」で走ること―一番苦しい30キロ過ぎで一番速く走るために
第2章 後半型で走るための考え方と練習方法―サブ4を例に説く「マラソンのコツ」
第3章 サブ3のためのマラソン練習―心肺を鍛えて「スピード」を体に覚えさせる
第4章 自己ベストを更新できる人、できない人―レース当日に起きることを知っておく
第5章 自己ベストの最大の敵は「故障」と知る―故障の起こり方と予防の仕方