その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

第1回 さいたま国際マラソン 完走記 (1/2)

2015-11-17 00:01:15 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 昨日走ったさいたま国際マラソンの完走記です。毎度ですが、長くなりそうなので、2回に分けて書きます。

【起床~スタートまで】
 5時10分起床。雨がシトシト降っている。天気予報ではお昼には止むようだか、少しでも早く降り止むことを祈るばかり。朝食は味噌汁に小ぶりの焼き餅5つを入れる。トイレも順調で、予定通り7時10分前に家を出る。

 《さいたま新都心駅のポスター》

 8時15分現地到着。一緒に走る職場の仲間と落合い、スーパーアリーナで着替え。駅から近くて、屋内で着替え・準備ができるというのは、相当恵まれている。出場資格がサブ4(フルマラソン4時間以内で走れる)の人というだけあって、廻りを見回しても仮装した人とかは殆どいない。お祭りというよりも緊張した空気がアリーナには漂っている。参加人数が5000名に制限されているのも、マラソン大会にありがちな大混雑が無く、余裕が持てて良かった。最後のトイレもほとんど待たずに済んだし、非常に快適。

 《さいたまスーパーアリーナで準備》

 私自身も、今回のレースは、フルにつきもののお祭り感一杯にワクワク臨むというよりも、真剣な強い気持ちで臨んでいる。その理由は、4時間という制限時間と全部で6か所もある関門。スタート時のロスタイム6分を含めて、キロ5分30秒で走らないと完走できない。完走メダルももらえない!過去ネットタイムで4時間を切ったのが、14回中2回だけという私には、何らかの途中アクシデントがあると、絶対達成は無理。コース途中で収容されてしまうことになるのだ。このレースは前のゴールを掴みに走るレースというよりも、後ろの鬼に捕まらないように逃げる気持ちでのレースである。

 申告した持ちタイムから、私のスタートブロックは最後方のDブロック。スタート地点までのロスタイムが命取りになる可能性もあるので、Dブロック前方のポジションをキープできるよう、スタート40分前の9時にはスタートエリアに並んだ。すでに前には30mほどの人の波ができている。
 9時10分にはリオデジャネイロ・オリンピックの選考レースである女子エリートの部がスタートした。ブロック前方の位置を抑えたのは良かったが、立ったままでのバカ待ち状態で、逆にトイレが気になり始めた。もう一回行っておくべきか、でも後ろを振り向くと私の後ろにすでに100m近くの列が出来ている。あの後ろには並べないと思い、断念。なかなかスタートラインに向かって、前に詰める様子がないので、イライラしていたが、やっと10分前になって前進。それでもスタートまで、200m近くある。
 幸いにも、小雨模様はだんだんと小ぶりになってきて、気温もさほど寒くない。

《スタート前》

【スタート~15キロ】
 9時40分にいよいよ一般の部がスタート。気になるスタート時のロスタイムは3分ちょっとでスタートラインをまたいだ。最初は集団で固まって走りにくかったが、道幅も広くすぐばらけた。最初の1キロは5分33秒の入り。順調である。段々、体が温まって、ペースが上がってくる。体感速度としてはチョット早いかな。心配した坂は気にならない。けやき通りを下って行く。5キロのラップは26分12秒。 26:50~27:30が目安なので、若干早い。体は良く動いているが、ちょっとペースが早い。周りが走り込んでいるランナーなので、自然ペースが上がっている気がする。流れに合わせて走って良いものか。雨は完全に上がった。

 《けやき通り》

 10キロ経過が 52分37秒。5キロラップは26分24秒と多少落としたものの、「これじゃあ早すぎるなあ~」と思わず口に出た。すると、隣を走っていたご婦人ランナーから「そうですよね。突っ込み過ぎですよね。これだと後半(脚に)きますよね~」と話しかけて頂いて、ちょっと気持ちが緩む。
 463号線を左折して第2産業道路に入る。ここは殆ど実感はないほどの緩く長い登り坂。最初の折り返し地点である山崎の交差点から戻って来たランナーたちが対面を走る。運よく職場の仲間を見つけて、声をかける。相当、飛ばしている感じだ。

 《最初の折り返し点の目印 大けやきの木》

【15-25キロ地点】
 再び463号線に戻る。15キロ通過は1時間18分54秒。5キロラップは26分17秒。またまたペースが上がってしまった。対向車線に走り抜けるエリートランナー達とすれ違う。日本人選手は先頭から離れて3位で一人見かけ、4位で渋井選手が通り過ぎた。まあ、別世界の人たちではあるが、彼女たちの走りは、本当に早く、美しい。雲が切れて青空がのぞき始めた。

 《先頭を走る招待選手》

 見晴らしの良い新見沼大橋有料道路を渡り、浦和大学を左に見ながら、再びアップダウンを過ぎると、左折し浦和レッズの本拠地埼玉スタジアムに向かう。20キロで1時間45分22秒、5キロのラップが26分27秒。もともとのプランでは、ここまで1時間50分で、ここから平坦な30キロ地点まではペースアップの予定だった。でも、もう既にこのペースで走ってきてしまったので、更にペースアップすることはせずこのままのペースで走るよう方針変更。ここまでは上出来。神明町の折り返し地点を折り返した職場仲間が、今度は私を見つけて声をかけてくれた。

 《新見沼大橋有料道路を行く》

 《いよいよ雲が切れて、青空が出てきた》


(つづく)
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