その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

A・レブランク弦楽四重奏団 & イェルク・デームス @東京文化会館小ホール

2015-11-09 19:46:11 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 友人からお誘いを受け、室内楽の演奏会に行って来ました。

 前半がA・レブランク弦楽四重奏団というカナダのアンサンブル(小林響さんと言う日本人ヴァイオリニストがリーダーをやっておられるようです)の演奏。そして、後半が、イェルク・デームスという往年の名ピアニスト(だったらしいです)を加えての五重奏(ソロの曲も一つあります)というプログラム。

 以前、N響の定期演奏会ではコンサート前に室内楽演奏の企画があり、毎回楽しんでいたのですが、いつの間にか無くなってしまったので、生の室内楽を聞くのは久しぶりです。東京文化会館の小ホールも初めて入りました。小ホールと言う割にはそこそこ大きいですが、演奏家を身近で接することができ、普段、大ホールの上から双眼鏡を通してステージを眺めている私には嬉しい限りです。

 アットホームな雰囲気で、くつろぎながら音楽を楽しめる室内楽の良さが満喫できる演奏でした。冒頭の、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏はちょっと私には難しかったけど、ベートーヴェンの弦楽四重奏は、曲の作りもクリアで、各楽器の音も良く聞き取れ、シンフォニーの原型としての室内楽が良く分かります。

 後半に登場したイェルク・デームスさんは既に86歳。Wikiによると「日本では、パウル・バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれ」、カラヤンとも共演された華麗な経歴を持つ方とか。正直、年齢を隠しきれないところは伺えましたが、ブラームスの「3つの間奏曲」やピアノ五重奏曲を弾いて頂き、86歳であんなに指が動くだけでもすごい。

 室内楽なので時間も短めかと思ったら、終演まで2時間20分あまり。重量級のプログラムを楽しみました。


2015年11月8日(日)

A・レブランク弦楽四重奏団 & イェルク・デームス 

Quatuor Arthur-Leblanc & J�・rg Demus

会場 : 東京文化会館小ホール

Tokyo Bunka Kaikan Recital Hall

【出演】
アルトゥール・レブランク弦楽四重奏団 Quatuor Arthur-Lablanc
イェルク・デームス(ピアノ), J�・rg Demus (piano)


[Program]
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7番 嬰ヘ短調 op.108
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 op.59-3「ラズモフスキー第3番」
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34


Dmitry Shostakovich: String Quartet No. 7 in F-Sharp Minor, Op. 108
Ludwig van Beethoven: String Quartet No. 9 in C Major, Op. 59, No. 3, "Rasumovsky"
Johannes Brahms: 3 Intermezzi Op.117
Johannes Brahms: Piano Quintet in F Minor, Op. 34
コメント
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