
スコットランドを旅したとき、いろんなところで出会うのが、英雄ウィリアム・ウォレスの銅像、肖像画、碑文。そのウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史映画である。1996年の第68回アカデミー賞で、作品、監督、撮影、音楽、メイクアップ、音響効果の6部門を受賞しているが、私は見るのは初めて。
ハリウッドらしい人・物・金をかけた大作。今回はDVD視聴だが、映画館で観れば迫力が全然違っただろう。ハイランドの険しい風景(ロケは殆どアイルランドらしいけど)、ローランドの荒野などむき出しの自然が良く捉えられていてスコットランドの空気を感じることができる。音楽も映像にマッチしていて効果を高めている。
ウィリアム・ウォレスを演じたメル・ギブソンはいかにもスターで貫禄抜群。イングランドの国王、エドワード1世のパトリック・マクグーハンなど、脇役陣も重厚。歴史のお勉強題材としてはフィクション部分が多いようだけど、スコットランドが国として全くまとまっていなかったこと、イングランドに対するスコットランドの立ち位置などが理解できる。
あえて難点を言うと、戦闘における殺戮シーンや処刑場面など、結構目を背けたくなるシーンが多いのが、緩い映画好きの私には結構つらかったことかな。3時間近くの長い映画ということも加わって、見終わった後はぐったり。
スタッフ
監督メル・ギブソン
脚本ランダル・ウォレス
製作総指揮スティーブン・マケビティ
製作メル・ギブソン
アラン・ラッド・Jr.
キャスト
メル・ギブソン William Wallace
ソフィー・マルソー Princess Isabelle
パトリック・マクグーハン Longshanks-King Edward the 1st
キャサリン・マコーマック Murron
ブレンダン・グリーソン Hamish