「第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマ」(Yahoo映画より)
私好みの映画だった。第2次世界大戦という大きな歴史的うねりの中での天才の人生というドラマ性、コンピュータや暗号の歴史的一面、戦時下の英国社会、同性愛の社会史といった、多面的要素を織り交ぜた興味深い作品だった。私の好きなつくりの映画。
実在の人物の伝記に基づいた話だが、どこまでが事実で、どこが映画の中のフィクッションなのかはわからないが、少年期の戦前、エニグマを解き明かすミッションを課せられた戦中期、そして不幸の戦後の3つの時期を、行き来する物語は、見ていて集中が途切れることがなく、映像に引きつけつづけられる。
各俳優陣の安定した演技、落ち着いて美しい映像、映像効果を高める音楽など、完成度の高い映画。お勧めしたい。
原題
THE IMITATION GAME
監督
モルテン・ティルドゥム
製作総指揮
グレアム・ムーア
原作
アンドリュー・ホッジェズ
脚本
グレアム・ムーア
音楽
アレクサンドル・デスプラ
キャスト
ベネディクト・カンバーバッチ:アラン・チューリング
キーラ・ナイトレイ:ジョーン・クラーク
マシュー・グード:ヒュー・アレグザンダー
ロリー・キニア:ロバート・ノック刑事
アレン・リーチ:ジョン・ケアンクロス
マシュー・ビアード:ピーター・ヒルトン
チャールズ・ダンス:デニストン中佐