劇場公開中に見逃したのでDVDで視聴。肩の力が抜いて楽しめる佳作。ベンチャーのネット・アパレル会社を立ち上げた女性社長(アン・ハサウエイ)と、社会貢献施策として雇った70歳のシニア・インターン(ロバート・デニーロ)との交流を描くハートフル・コメディ。
アン・ハサウエイ目当てに見たいと思った作品だったのだが、ロバート・デニーロの存在感に圧倒された。私のデニーロは、「タクシー・ドライバー」であり「ディア・ハンター」であるのだが、そのデニーロがこんな役柄をやるようになるとは・・・。驚くと同時に悲しいとことでもあるのだが、それでもデニーロはデニーロだった。人生の年輪を重ね、甘いも辛いも噛分けた熟(老)年の男性を見事に演じている。こんな70歳の高齢者になれたらなあと心底思う中年は私だけではないだろう。
会話の小気味よさは脚本の良さか。「ハンカチは自分のために持つのではなく、人に貸すために持つんだ」なんてセリフには思わずにんまり。良質のアメリカ映画だ。
スタッフ
監督ナンシー・マイヤーズ
製作ナンシー・マイヤーズ、スザンヌ・ファーウェル
製作総指揮セリア・コスタス
脚本ナンシー・マイヤーズ
キャスト
ロバート・デ・ニー:ベン
アン・ハサウェイ:ジュールズ
レネ・ルッソ:フィオナ
アダム・ディバイン:ジェイソン
アンダース・ホーム:マット