その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響 9月定期Aプロ/ 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ/シュスタコ―ヴィチ交響曲第7番

2017-09-19 07:45:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 17-18シーズン定期のオープニングコンサート。台風が心配されたけど、スピードが遅いのが幸いして、公演に影響が出るのは回避されました。ただ、台風を心配したのか、お客さんの入りはいつものパーヴォさんの演奏会に比べると鈍く、8割弱ぐらいだったでしょうか。

 この日はシュスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」の一本勝負。NHKホールのあの広いステージが狭く見えるほど、一杯に広がった大編成のオケが壮観です。金管は通常の金管部隊の奥に更に別動隊が10名ほどいるし、弦もコントラバスが10名。正確に数えたわけではありませんが、総勢120名以上はいたような・・・。

 演奏の方は、この大編成のオケのパワーがフルに発揮された爆演でした。パーヴォさんとN響の素晴らしさは、これだけの編成で、癖のありそうなこの曲を、乱れることなくまとめ上げ、曲の輪郭を明確に伝えてくれるところです。弦、管ともに、気力とパワーあふれる演奏が見事でした。

 コンサートマスターはゲストのヘルシェコヴィチさん。ミュンヘンフィルのコンサートマスターを務めておられる方で、髪型はかつらかと思った程の立派なパパイアヘアに巨体。その巨体から奏でられる3階席からもはっきりとわかる強い音色は、弦パートの音に相当の厚みを加えていたと思います。

 終演後はブラボーの嵐。先週の「ドン・ジョバンニ」といい、今シーズンもこのコンビ大いに沸かせてくれそうです。


第1864回 定期公演 Aプログラム

2017年9月17日(日)
開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

ショスタコーヴィチ/交響曲 第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ



No.1864 Subscription (Program A)


Sunday, September 17, 2017
3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Shostakovich / Symphony No.7 C major op.60 “Leningrad”
Paavo Järvi, conductor
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