その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

奈良 仏像ツアー 第三部(おすすめ! 奈良公園周辺 早朝ジョギング)

2017-09-21 08:59:18 | 旅行 日本
 久しぶりに早朝の観光ジョギングにトライ。案の定、素晴らしかったので、奈良に訪れる観光客には、是非早朝のジョギング(でなくともウォーキング)をおすすめしたい。

 前夜は10時には寝たこともあり、2日目の日曜日は5時半に目が覚める。ランニングウエアに着替えて、6時にホテルをスタート。日曜日ということもあってか、まだ人影はまばら。昨夕訪れた奈良国立博物館の横を走り抜け、まずは東大寺に向かう。

 15年以上ぶりの南大門の威風に打たれる。「天平創建時の門は平安時代に大風で倒壊」し、「現在の門は鎌倉時代、東大寺を復興した重源上人が再建したもの」(東大寺HP)であるが、鎌倉時代からの門はその木の朽ち方から年季の入り方が尋常でない。なぜか、この門を見るといつも芥川龍之介の小説『羅生門』を思い浮かべる。門の左右を固める仁王像の迫力は、今にも中から飛び出して来そうな生々しさを感じる。





 東大寺の大仏殿は開館前なので、裏に廻って正倉院の敷地の外周を一周。いたるところに鹿がいる。そして、石段を登って、東大寺境内の東端にそびえる二月堂へ。



 まだ6時半なので人影はまばらだが、掃除するお坊さんや信者さんをちらほら見かける。一日の始まりとして厳粛な空気が漂っている。信者であろうと、なかろうと自然に伊頭を下げる気持ちにさせられる。ここからは奈良盆地が一望でき、その眺めがまた素晴らしい。





 二月堂でお参りを済ました後は、若草山公園のへりを走って、春日大社へ向かう。


《鹿のエリアにお邪魔します》

 春日大社の敷地は木々に覆われ、朝の冷たく、神々しい空気が漂う。春日大社は外から拝み、その周りにあるいくつかの神社にもお参り。


《朝拝に向かう神主さん》

 そのあとは、春日大社一帯を離れ、また奈良公園に向かって下山。


《新薬師寺の外門。ここは今回行きたかったが、行けなかった》

 奈良公園に戻ってくると、春日大社の一の鳥居を発見。7時を回り、参道にも朝のウォ―キングを楽しむ人など、だんだんと人が増えて来た。


≪春日大社、創建1250年って凄い≫



 そして、昨夜、月の光で拝んだ興福寺五重塔を今度は朝日の中で見上げる。



 繰り返しになりますが、奈良に来たら、この奈良公園周辺の早朝ブラ走り/ぶら歩きを強くお勧めしたい。まだ早朝の清々しい空気の中で、全身が浄化され、力が与えらえる不思議な感覚が得られる。普段の生活にはない何かが感じられるはず。


2017年9月3日 6:00-7:30
コメント
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