その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

アルトゥール・レブランク弦楽四重奏団 Quatuor Arthur-Lablanc @東京文化会館小ホール

2018-10-21 08:00:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 知人のお誘いで、カナダの本拠を置くアルトゥール・レブランク弦楽四重奏団の来日公演に足を運びました。アルトゥール・レブランクというカナダで活躍したヴァイオリニストの名を継いで1988年に結成された楽団で、今年は30周年にあたるとのこと。カナダをベースに活動されている小林響さんがリーダーを務めてらっしゃるようです。

 演目は凝ったもので、私にはどれも初めて聴く曲でした。いずれも力の籠った演奏で、弦楽四重奏の丁々発止のやり取りが楽しめます。私には、特に後半のピアノ(植田克己さん)も加えたフランクのピアノ五重奏曲が迫力、厚みがある音楽が良かった。スケール大きく、複雑に展開する音楽はオケのピアノ協奏曲を聴いているかのようでした。

 普段なかなか弦楽四重奏とかは聴く機会がないのですが、こじんまりしたホールでアットホームな雰囲気で聴く演奏会も良さを認識しました。

2018.10/20(土)14:00 東京文化会館(小)
アルトゥール・レブランク弦楽四重奏団 Quatuor Arthur-Lablanc

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95『セリオーソ』
モラヴェッツ:弦楽四重奏曲 第5番(1991)『W.A.モーツァルトへの礼賛』
フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調

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