夏休み前の最後の仕事としてお客様訪問を浜松町近くで終え、昼下がりに放免。せっかくなので、時間休を頂き業務終了とし、摂氏30度を優に超える暑さの中、あまりうろつかないこのエリアのプチ東京観光を試みました。
まずは、徳川家と所縁が深い増上寺へ。入口正面の重要文化財指定されている三解脱門(三門)をくぐって、中へ。正面にそびえるように立つ大殿は威厳ありますが、建物自身はコンクリっぽくって、歴史的な重みを感じることは無いかな。大殿の中では法要が行われていたので、本尊の木造阿弥陀如来坐像(都指定文化財)は遠目で拝むに留めました。宝物殿も行きたかったのですが、残念ながら火曜日は休館で涙・・・。
〈増上寺 三解脱門(三門)〉
〈増上寺 大殿〉
〈本堂は法要中 中央がきっと本尊の木造阿弥陀如来坐像〉
増上寺周辺にも色んな史跡・見どころがあります。隣には旧台徳院霊廟惣門(重要文化財)が壮麗に建っています。台徳院とは二代将軍徳川秀忠のことですが、昔はその霊廟の建物が増上寺にあったそうです(戦災でほとんどが焼失)。左右で門を守る阿形・吽形の金剛力士がなんとも可愛い。
〈旧台徳院霊廟惣門(重要文化財)〉
〈阿形〉
〈吽形〉
更に隣接する芝公園内には、芝東照宮、前方後円墳の跡を遺す芝丸山古墳、伊能忠敬の測地遺功表、戦争の惨禍と平和の尊さを伝えることを目的に港区が設置した「平和の灯」など見どころがいくつもあります。芝丸山古墳の辺りはちょっとした林になっていて、セミの鳴き声がうるさいほどに響いていました。暑さが倍増・・・
「平和の灯」と東京タワー。8月中旬のこの時期にはひとしお重みが増す感じがします。
〈
〈芝東照宮〉
〈芝丸山古墳:Wikiによると「前方部を南南西に向ける前方後円墳である。築造は5世紀中頃過ぎ(4世紀後半との説もある)都内では最大級の規模である」とのことです〉
〈丸山古墳の頂上に伊能忠敬の記念碑。
そして、フィナーレは東京タワー!最後に上ったのは大学生の時のはずだからあれから数十年。当時は周囲に肩を並べるような建物はありませんでしたが、今やメインデッキからでは更に高そうなビルがたくさん。ただ、それでも、好天の中、東京を見下ろす気持ちよさは格別です。流石に、観光客もまばらで勝手気ままに展望を満喫しました。
〈さっき訪れた増上寺を見下ろし、東京湾が見えます〉
〈東京ベイブリッジと先には房総半島が〉
〈薄く富士山も見えました〉
トータルの所要時間2時間弱。程よい東京観光が楽しめます。
2020年8月11日