監督は「スタンドバイミー」のロブ・ライナー監督。明るい気持ちで、くすっと笑えるライトタッチなシニア男女のラブ・ストーリーだ。
オーラが画面からこぼれんばかりの2人の大俳優、マイケル・ダクラスとダイアン・キートンの圧倒的存在感に畏れいる。とりわけ、ダイアン・キートンは、どうしたらこんなに素敵に歳を重ねることができるのかと、ため息が出るほどチャーミングで魅力的だ。
原題は And So It Goes(「しょうがない」/「これが人生さ」みたいな感じ)。私世代にはビリー・ジョエルの歌のタイトルだし、若い人には「テイラー・スウィフトの歌だよ」となるのだろうが、これが何故『最高の人生のつくり方』という邦訳になるのかは理解に苦しむ。作品を的確に言い表しているとも思えない。同じロブ・ライナー監督の『最高の人生の見つけ方」(2007年)にあやかったのかもしれないが、逆にタイトルで損している気がする。
ただ、作品は外れなしだ。見ていて心地よい、良心的なアメリカ映画である。
監督 ロブ・ライナー
脚本 マーク・アンドラス
製作 ロブ・ライナー
アラン・グライスマン
マーク・ダモン
出演者 マイケル・ダグラス
ダイアン・キートン
スターリング・ジェリンズ
音楽 マーク・シャイマン
撮影 リード・モラーノ
編集 ドリアン・ハリス