その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響11月A定期、沼尻竜典 指揮/フランツ・シュミット交響曲第2番ほか

2021-11-15 07:30:14 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)
来シーズンから首席指揮者に就任するファビオ・ルイージさんのお披露目演奏会のはずが、コロナの入国待機により、沼尻さんが代役でご登壇。プログラムは当初予定通りです。

冒頭の「魔弾の射手」序曲は、「さすが欧州の歌劇場でキャリアを積んだ沼尻さん」と思わせる納得のスタート。このオペラを観たのは一度しかないですが、オペラのシーンや物語が目に浮かぶ演奏でした。

続いてはリストのピアノ協奏曲 第2番。ピアノ独奏のアレッサンドロ・タヴェルナという方は初めて聴く方でしたが、優しい美しい音色が魅力でした。私的に嬉しかったのは、アンコールで弾かれた「フリードリヒ・グルダ 弾け、ピアノよ、弾け 練習曲 ー 第6番」。ジャズそのもので、リストとは全く違った趣で、力強い打鍵が胸に響きます。最近すっかりご無沙汰ですが、またジャズのライブに行きたくなりました。

休憩後のシュミットの交響曲第2番。こちらは情報量多すぎて、私にはちょっと難しすぎ。パーツ・パーツで美しい旋律があるのですが、全体としては私の理解を超えた音楽でコメントできません。N響は前のめりの熱演でしたが、ごめんなさい、ついて行けませんでした。

芸劇を出るともう池袋の町は夕暮れの中。そういえば、この時期は代々木公園の紅葉が毎年楽しみだったのだがなあ~とNHKホール前の風景が思い出されました。ホール自体は、芸劇で嬉しいですが、あの落ち葉を踏みしめながら、余韻に浸りながら原宿駅に向かう道のりも懐かしい。


第1942回 定期公演 池袋Aプログラム
2021年11月14日(日)開演 2:00pm

東京芸術劇場 コンサートホール

指揮:沼尻竜典
ピアノ:アレッサンドロ・タヴェルナ

ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
リスト/ピアノ協奏曲 第2番 イ長調
(アンコール:フリードリヒ・グルダ 弾け、ピアノよ、弾け 練習曲 ー 第6番)
フランツ・シュミット/交響曲 第2番 変ホ長調

No. 1942 Subscription (Ikebukuro Program A)
Sunday, November 14, 2021 2:00p.m.

Tokyo Metropolitan Theatre

Ryusuke Numajiri, conductor
Alessandro Taverna, piano

Weber / "Der Freischütz," opera Op. 77 − Overture
Liszt / Piano Concerto No. 2 A Major
Franz Schmidt / Symphony No. 2 E-flat Major
コメント
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