その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響/ファビオ・ルイージ: ベルリオーズ<幻想交響曲>ほか

2023-12-03 07:22:51 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

早くも師走。年末の第9は行かない予定なので、今年の演奏会はN響定期の3プログラムを残すのみとなりました。

Cプロは振替で初日に。始まりはフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲から。このオペラ、ロンドンで何度か観劇し、音楽も美しくとっても好きなオペラなのですが、不思議なほど日本では上演が無いですね。前奏曲はオペラ全体を見渡す構成で、このオペラの楽しさやファンタジックな雰囲気が伝わります。いつかルイージがこのオペラをやって欲しい~。

メインはベルリオーズの幻想交響曲。2019年12月のN響Cプロでディエゴ・マテウス指揮で聴いて以来、4年ぶりです。N響の幻想交響曲と言えば、デュトアの香り高い演奏が今でも記憶に焼き付いていますが、この日のルイージの「幻想」もエッジの効いた痺れる演奏でした。

第2楽章以降、強弱、緩急が豊かで、テンポも目まぐるしく変化します。イングリッシュホルン、オーボエ、クラリネット等、各パートのソロも聴きごたえありますし、合奏も充実。香りというよりも、ドラマを目前にしているような劇的な演奏でした。

観衆からはブラボーも各所から飛び出す大きな拍手に包まれ、私も精一杯の拍手を送りました。残り2つのプログラムも楽しみです。

 

定期公演 2023-2024シーズンCプログラム
第1998回 定期公演 Cプログラム

2023年12月1日(金) 開演 7:30pm(休憩なし) [ 開場 6:30pm ]

NHKホール

フンパーディンク/歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14

指揮:ファビオ・ルイージ

No. 1998 Subscription (Program C)
Friday, December 1, 2023 7:30pm [ Doors Open 6:30pm ]

NHK Hall

Humperdinck / Hänsel und Gretel, opera—Prelude (Hansel and Gretel)
Berlioz / Symphonie fantastique, Op. 14 (Fantastical Symphony)

*This concert will have a duration of 60 to 80 minutes without an interval.

Conductor: Fabio Luisi

 

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