その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

2024年秋 博多/福岡(2):天満宮だけでない太宰府

2024-12-30 20:42:24 | 旅行 日本


(西鉄の太宰府駅ホームも天神様風)

2日目は朝から太宰府観光に出かけました。 太宰府天満宮と九州国立博物館は、出張のついでで訪れたことがあったので(15年以上前ですが)、 今回は天満宮以外にも足を延ばしました。

連れが太宰府初めてだったので、まずは天神様にお参り。残念ながら、「御本殿」は令和の大改修中で、とってもモダンな仮殿が建ってました。

 


(仮殿の屋根の上は草木で覆われていました)

天神さんの後は、楽しい参道の梅枝餅の食べ比べ。そして、大宰府政庁跡に向かって歩きます。天満宮から20分ほど歩くと、途中、観世音寺があります。観世音寺は天智天皇の御世に670年頃に創建され、戒壇設置の寺(僧になるための機関)でした。唐から帰国した空海も身を寄せていた歴史あるお寺です。宝蔵には本尊の不空羂索観音像(517センチ)や馬頭観音立像(503センチ)など重要文化財の仏様が十六体も展示してあります。撮影不可で写真をお見せできないのが残念ですが、圧倒される迫力でした。

 


(観世音寺のパンフレットより)


(戒壇院)

観世音寺からは数分で大宰府政庁跡につきます。広い跡地は奈良の平城京跡を思い起こさせ、「西の都」に相応しい様都跡です。大宰府展示館という博物館があって、史跡から出土した史料などを展示し、古代大宰府の歴史や文化、役人の官職などについてパネルやジオラマで紹介されています。簡易なものですが、「遠の朝廷」と称されていたことも理解できます。

 


(政庁跡)


(大宰府展示館のジオラマ)

この訪問時はまだ大河ドラマ「光る君へ」おいては大宰府は、まひろ(紫式部)の夫である藤原宣孝が赴任したことがある地ぐらいの扱いでしたが、この後、道長の甥、藤原隆家の赴任や刀伊の乱で物語の中心舞台ともなり、改めてこの地の重要性について触れることが出来ました。

今回は立ち寄らなかったが九州国立博物館も素晴らしいので、太宰府を訪れる際は、天満宮だけでなく、博物館と大宰府政庁跡周辺を加えて一日のコースにすることも良いと思います。特に、仏像好き、歴史好きには惹かれるところ多いはずです。

2024年9月21日

コメント
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