春爛漫前夜

　書斎の窓から春の青空と白い雲が見える。
　最後の寒の戻りも終わり、本格的な春に突入だ。
　マンションの桜も満開に近づいた。

　週末は花見日和だ。
　日曜は大学の同級生が夙川に集い、恒例(高齢)の老人花見大会だ。
　年に一度の生存確認を兼ねて、毎年、懐かしいあの頃や病気の話で盛り上がる。

　私も昨年末に退職してからは毎日が日曜日みたいなものだ。
　今年からは翌日の仕事を気にせず、心ゆくまで酒を飲めるのが嬉しい。

　参加にあたって、唯一心掛けているのがお花見ファッションだ。
　歳をとると服装に構わなくなり、アーストーンの老人ファッションになりがちだが、私は違う。

　当日は、2、30代の若者が着るような、様々なワッペン付きのウォッシュアウトGジャンに、迷彩柄のカーゴパンツ、黒のワークブーツでキメていこうと思っている。
　同級生の反応や批評が楽しみだ。