あの店は今

　このコロナ禍ゆえ、大阪天満の行きつけの飲み屋には、かれこれ4ヵ月は行っていない。
　どの店も個人経営のこじんまりとした純然たる飲み屋なので、テイクアウトなどやれそうにもない。
　普段でさえ繁盛しているようには思えない店ばかりなので、その存続自体が心配だ。
　
　現状を聞くのもはばかられるので、連絡はしていない。
　景気はどうや、などとはもちろん、頑張って乗り切ってや、などとも言えたもんではない。
　もちろん先方からの連絡も風の噂も入ってこない。

　巷では廃業を余儀なくされている店も多いと聞く。
　大丈夫だろうか。

　梅雨明けには再訪しようと考えていたが、大阪もコロナが第2波の様相を呈してきたようなので自重せざるを得ない。
　夏が終わるまでにはコロナも下火になるだろうか。
　

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土用の丑

　今日は土用の丑の日らしい。
　日本人はマグロもそうだが、うなぎも大好きだ。
　昔は栄養満点のうなぎを食べて、暑い夏を乗り切ろうという、庶民の知恵も、うなぎの値段の高騰で、高嶺の花になった感があった。

　そんなわけで数年前までは、うなぎは専門店と相場が決まっていたが、最近では庶民的な店でもうなぎを出すようになった。
　庶民的の代表格、牛丼御三家も例年通りうな丼を売り出し中だ。もちろん安い中国産の養殖ものだ。

　味覚音痴の私は久しくうなぎなど口にしたことがないし、今さら食べようとも思わない。
　たぶん昨日の松のやのハンバーグと同じく、脂の乗ったうなぎも食べ過ぎると胸焼けや膨満感に悩まされるはずだ。

　うなぎの代用品で、穴子や鯰や豚肉、面白いところでは茄子の蒲焼きを出す店もあるようだ。
　私はコンビニやスーパーのさんまの蒲焼きで十分だ。
　まあ、貧乏人のひがみかもしれないけどね。

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