★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

カードは裏向けて

2021年04月10日 19時42分28秒 | 徒然(つれづれ)
 土曜日の朝の日課は、近所のマクドで朝食を取りながら、スポーツ報知で競馬予想だ。
 今朝、カウンターで接客してくれたのは、たぶん新入りの若い女子店員だ。
 マニュアルチックな受け答えがそれを物語る。

 ソーセージマフィンのコンビ200円也を注文して、精算トレイに千円札とdポイントカードを置いた。
 カードリーダーを手にその子が言った。
「ポイントカードを裏返してください」

 たぶんマニュアル通りの対応だ。
 ここでクレーマー体質の客なら、キレてこう言うだろう。
「んなもん、自分でやれや。客をコロナの感染者扱いか。このカードにウイルスがついとるとでも言うんかい」

 理解ある客の私は素直に裏返し、店員がリーダーで読み取ったあとバッグに戻した。
 その店員は千円札のほうは手に取って、レジからお釣りを取り出しトレイに置いた。

 カードは触らないが千円札は触るのだ。
 どちらかというと、いろんな人の手に触れたであろう千円札のほうが、カードより感染リスクは高いはずだ。
 マニュアルにはそこのところは書いてなかったのか。
 たぶんクレーマーは本部にその経緯を連絡し、コールセンターのオペレーターに毒づくのだろう。
 

狙いは読後感。読めばわかる、あるいは読んでもわからないかもしれないが、なんとなく心の片隅に残る奇妙な違和感。ありきたりで普通を装った妙な安心感。 そんな小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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単純明快が求められている

2021年04月10日 13時01分11秒 | 徒然(つれづれ)
 根気:ものの本によれば、物事を途中で投げ出さず、飽きずに長くやり続ける、心と体の活動力のことだ。
 
 根気を忍耐力や集中力、我慢や辛抱と言い換えてもいいかもしれない。
 歳をとるにつれてその根気がなくなってきた。
 
 というより、今の日本人全体が、老いも若きもそうみたいだ。
 その原因として考えられるのが、情報収集の利便性が向上したためだ。

 要は疑問から解決までに要する時間が短くなったのだ。
 わからないことはインターネットを見たら、ほとんどすぐにわかる世の中になった。

 それによって、時は金なりではないが、結論を急ぐ風潮が生まれた。
 よく見かける個人情報保護に対する取り組みの文章など、誰も読まないはずだ。

 映画やドラマはもちろん、アニメの30分番組でも冗長さを感じるようになった。
 バラエティ番組も短いコーナーの寄せ集めで、客離れを防いでいる。
 読書でも長編より短編、苦情や意見もTwitterなどの短文投稿、連絡もLINEだ。

 当ブログも、そんな風潮を意識して、気ままにダラダラと書くのは自重している。
 読んでもらうためには、単純明快で読みやすい文章が求められているのだ。
 これがなかなか難しい。
 長い文章を書くのも大変だが、短い文章もまた違った意味で大変だ。
 
  

狙いは読後感。読めばわかる、あるいは読んでもわからないかもしれないが、なんとなく心の片隅に残る奇妙な違和感。ありきたりで普通を装った妙な安心感。 そんな小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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