★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

懐かしのジャズ喫茶

2021年04月08日 15時39分57秒 | 徒然(つれづれ)
 大学時代を京都で過ごした私の活動拠点は京都の中心街、河原町だった。
 最初に下宿した四ノ宮から大学への乗り換え地点が河原町だった。

 九州の辺境の田舎から出てきた私にとって、河原町はカルチャーショックを受けるくらいの都会だった。
 当時はマクドナルドやケンタッキーも京都に進出して日も浅く、それなりのステイタスがあった。
 今や全国展開している王将も、まだ京都市内に数店舗しかなかった。

 親の監視から解き放たれたモラトリアム期間を過ごすのには、まさに最適な学生の街だった。
 順応性豊かな私は、そんな雰囲気にもすぐに慣れ、河原町に出て、行くところといえばパチンコ店か喫茶店だった。

 当時の河原町は喫茶店が至るところにあった。
 ひとりの時はジャズ喫茶によく行った。
 1960年代に全盛だったジャズ喫茶も、学生運動の衰退とともに、翳りを見せ始めていた頃だ。

 ジャズなどわかりもしない私がそこへ行く目的は、隆盛を極めたあと、これから滅びゆくであろうカルチャーに触れたいがためだった。
 大音響が渦巻き、紫煙たなびく薄暗い空間は、当時の私にとってはそれなりに居心地がよかった。
 また、コーヒー一杯で何時間も粘れるジャズ喫茶は、貧乏学生の暇つぶしにはもってこいだった。

 当時よくかかっていた曲で、脳裏に刷り込まれたのが、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」とマル・ウォルドロンの「レフト・アローン」だ。
 今でもその2曲を聴くと、あの当時のジャズ喫茶の店内の様子が甦ってくる。


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懐かしの粉末ジュース

2021年04月08日 14時48分29秒 | 徒然(つれづれ)
 家内がコーヒー好きで、通販でドリップ用のコーヒーの粉を定期的に買っている。
 たまに粉が切れた時には、インスタントコーヒーを飲んでいる。

 昔はコーヒーに限らず、ジュースやソーダなどの粉末があった。
 有名なところでは、渡辺のジュースの素や春日井シトロンソーダだ。
 そのCMソングも脳裏に焼き付いている。

 ♪ ワタナベの~ジュースの素です~もう一杯~
 ♪ シトロン~シトロン~メロンの香り~春日井シトロンソーダ~

 私が中学生の頃までは普通に家に買い置きがあった。
 夏休みなど、友達が遊びに来た時に出てくるのは、どこの家庭でも瓶のジュースではなく、粉末ジュースだった。
 一日三杯までと決められていたが、親がいない時に丼になみなみと作って飲んで、腹を壊したこともある。
 友達には、粉末のままおやつ代わりに舐めたり、少ない水で溶いてジャム代わりにパンに塗ったり、極めつけは、ふりかけ代わりにご飯にかける奴もいた。

 そんな粉末ジュースも1969年にチクロやサッカリンなどの人工甘味料が、食品添加物から外されて以降、姿を消してしまった。
 今でも駄菓子屋では、名もない小さなメーカーの粉末ジュースを売っているらしい。


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健康な前期高齢者

2021年04月08日 12時40分10秒 | 徒然(つれづれ)
 新型コロナワクチン接種の無料クーポンが届いた。
 接種時期は未定で、早くて5月半ば頃に、その先の接種可能日を市のHPで公開するらしい。
 それでも重症化リスクの高い前期高齢者ゆえ、優先順位は上の方だ。

 それにつけても、自分が前期高齢者、早くいえば老人というのを嫌でも意識せざるを得ない。
 若い時は老人にはなりたくなかった。
 自分はその前に死ぬだろうと思っていた。
 その思いも叶わず、老醜を晒す歳になってしまった。

 ネットのアンケートの年齢区分も、10代、20代、30代と10歳単位で区切られているが、60代は60歳以上というくくりが多い。90代や100歳以上と十把一絡げの扱いだ。

 若い世代からすると、高齢者など年金や医療費、税金の無駄遣いで、それこそコロナに罹って早く死んでくれたらいいと思っているに違いない。
 そうはいっても、なかなか自然には死ねないのだ。

 運よくというか、悪くというか、コロナにも感染しない。
 引きこもり生活なので、無意識にステイホーム、外出自粛をしているようなもので、感染リスクは若い世代より圧倒的に低い。
 わざわざ感染するために飲み屋や人ごみに行く勢いもない。

 今までインフルエンザを始め、感染症や伝染病に罹ったこともないし、高校以降、予防接種もしたことがない。
 基礎疾患もなく、アレルギーの体質でもない。
 喫煙歴は長いが、肺ガンにも罹らなかった。

 要はそこらへんの虚弱な若者より意外と健康なのだ。
 

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