大学生の頃、京都で下宿生活をする私に、田舎の親がしばしばダンボール箱に日用品を詰めて送ってきたものだ。
昭和40年代当時の、一種の風物詩にもなっている。
九州出身の私の場合、そのダンボール箱はミカン箱だったが、長野出身の友達の場合はリンゴ箱だった。
昔を振り返った時に、私はミカン箱の思い出というフレーズになるが、彼の場合はリンゴ箱の思い出となるのだろう。
出身地や立ち位置が異なると、見える景色も違ってくるだろう。
歌謡曲の歌詞においても、それは言える。
『木綿のハンカチーフ』の歌詞に、♪恋人よ僕は旅立つ~東へと向かう列車で~とあるが、九州出身の私には東京へ向かう列車だとわかる。
しかし、東北や北海道の人間にはピンと来ないのではないだろうか。
同じように、『函館の女』で、♪はるばる来たぜ函館~とあるが、北海道の人間は、函館ごときがはるばるなのか、と首をかしげるのではないだろうか。
また、東京を歌った歌は数多いが、東京の人間には、それぞれの故郷を離れた、哀愁や望郷の思いは伝わらないかもしれない。
歌には地名や地域性を入れないほうが、より多くの人間の共感を得られるのではないだろうか。
昭和40年代当時の、一種の風物詩にもなっている。
九州出身の私の場合、そのダンボール箱はミカン箱だったが、長野出身の友達の場合はリンゴ箱だった。
昔を振り返った時に、私はミカン箱の思い出というフレーズになるが、彼の場合はリンゴ箱の思い出となるのだろう。
出身地や立ち位置が異なると、見える景色も違ってくるだろう。
歌謡曲の歌詞においても、それは言える。
『木綿のハンカチーフ』の歌詞に、♪恋人よ僕は旅立つ~東へと向かう列車で~とあるが、九州出身の私には東京へ向かう列車だとわかる。
しかし、東北や北海道の人間にはピンと来ないのではないだろうか。
同じように、『函館の女』で、♪はるばる来たぜ函館~とあるが、北海道の人間は、函館ごときがはるばるなのか、と首をかしげるのではないだろうか。
また、東京を歌った歌は数多いが、東京の人間には、それぞれの故郷を離れた、哀愁や望郷の思いは伝わらないかもしれない。
歌には地名や地域性を入れないほうが、より多くの人間の共感を得られるのではないだろうか。
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